プロポーズリングとは?婚約指輪とは違う?
結婚のために用意するジュエリーというと婚約指輪と結婚指輪を想像するでしょう。しかし、近年では新しく「プロポーズリング」というワードを耳にすることがあるかもしれません。婚約指輪との違いやダイヤモンドプロポーズとの違いについて、プロポーズ後の流れも含めて見ていきましょう。
プロポーズ専用の指輪
プロポーズリングは、その名前のとおり、プロポーズのために用意されるリングのこと。婚約指輪や結婚指輪は彼女の意見も聞きながら一緒に選びたいけれど、プロポーズの際にもリングは用意しておきたいという男性のニーズを満たすアイテムです。
サプライズを成功させるには婚約指輪のことは悟られないようにしておきたいもの。そんな時にプロポーズリングを活用してはいかがでしょうか。
プロポーズリングはどこで手に入れる?
プロポーズリングを取り扱ってるジュエリーショップで購入することが可能です。もちろん、ジュエリーショップであれば必ず扱っているというわけではないので、必ず事前にお店に確認してから下見に行きましょう。
プロポーズ成功のその後は?
プロポーズを無事に終えることができたら、プロポーズリングとしての役目は終わりです。その後はどのような流れになるのでしょうか。
1つ目は婚約指輪に作り替えるという流れです。プロポーズリングを購入した店舗をふたりで訪れ、好みのデザインを相談して決めましょう。お店によっては、作り替えのプロセスまで含めたパッケージ商品となっている場合もあります。
2つ目は、プロポーズリングはそのまま大切に持っておき、別途婚約指輪を購入するという流れ。プロポーズリングを購入したのと同じ店舗で婚約指輪を購入する場合、プロポーズリング分の料金を相殺するシステムとなっているお店もあり、その場合プロポーズリングは実質無料ということになります。
プロポーズリングにもタイプがある
ひと口にプロポーズリングといっても1種類ではありません。いくつかのタイプをご紹介します。
婚約指輪用のダイヤモンドを仮のリングにセットしたタイプ
プロポーズ用のリングであっても、仮なのはリング枠のみというのがこのタイプです。ダイヤモンドは正真正銘の本番用なので、それ相応の重みを感じられるタイプともいえるでしょう。
婚約が決まれば、仮留めされているダイヤモンドを外して、好みに合ったリング枠にセットし直します。
ダイヤモンドを外した後の仮リング枠については、代わりにカラーストーンをはめこみいわゆるファッションリングとして楽しめるように加工するサービスを展開しているお店もあります。
これと似たものにダイヤモンドプロポーズがありますが、ダイヤモンドプロポーズの場合ルースのダイヤモンドをプロポーズの際に差し出すため、後日リング枠にセットするまでは身につけられません。一方、仮リング枠にセットされた状態のプロポーズリングであれば、すぐに身につけられます。
普段使いにもできるタイプ
婚約指輪とは別に、普段使いにもできるような指輪を贈るというスタンスのプロポーズリングもあります。
プロポーズ専用といってもリングとして完成されたものですので、プロポーズの記念であると同時に実用性もあるのがこのタイプです。
婚約指輪ほどの値段はしないものをプロポーズリングとすることがほとんどのため、万一彼女に気に入ってもらなかったとしても婚約指輪で挽回できると割り切れるのはメリットといえるでしょう。
枠から石を外すことを想定していませんので、必ずしもプロポーズリングと銘打って販売されている商品である必要はなく、気に入った指輪をプロポーズリングと解釈すればOKということになります。
プロポーズリングのメリット
プロポーズが成功するまでさまざまな不安はつきもの。しかし、婚約指輪に関する悩みや不安はプロポーズリングで解消できるかもしれません。
彼女の好みのデザインの婚約指輪を贈れる
プロポーズリングはあくまでプロポーズ専用です。後から婚約指輪に交換したり作り変えたりすることが前提なので、そこまでデザインにこだわらなくても基本的には問題ありません。
彼女の好みがわからない中で準備しなくてはならないという婚約指輪の大きな悩みは解消され、気に入ってもらえず買い直すことになった場合の大きな負担も避けられます。
後々まで残り、値段的にもかなりのものとなるため慎重を期したい婚約指輪は、後日2人でお店に出向いてゆっくり決めればよいという安心感。それでなくても緊張を強いられるプロポーズだけに、その安心感は大きなメリットといえるでしょう。
サイズの心配をしなくてもよい
プロポーズリング用として作られている仮留め用のリング枠は、サイズ調整可能なフリーサイズ仕様や、後から無料でサイズ変更ができるサービスが付帯するなど、サイズの心配が要らないことが多いです。そのため、彼女の指輪サイズがわからないという場合でも問題ありません。
納期が早い
一般に、刻印なども行う婚約指輪の場合、仕上がりまではそれなりに時間がかかります。購入してから店頭で受け取れるようになるまでの日数の目安としてはひと月前後、早くても半月程度が多い傾向です。
細かにカスタマイズするオーダー品であれば、受け取りまでの期間は当然もっと長くなり、2ヶ月前後が目安となります。プロポーズしようと決めても、すぐに婚約指輪を用意できるわけではないということです。
プロポーズはタイミングも重要。サイズ直しや刻印が不要なことの多いプロポーズリングなら、即日受け取れるケースも少なくありません。そのため、思っていたタイミングに間に合わないというリスクが低いといえます。
見栄えがするデザインも多いのでサプライズにぴったり
特に仮のリング枠を使用するタイプのプロポーズリングの場合、見栄えのするデザインのリング枠も多く、箱を開けた時のインパクトが欲しいという方には向いているかもしれません。
可愛らしい、大きくて目立つなどといった特徴的なデザインは、長く身につけることを想定している婚約指輪や結婚指輪には敬遠される傾向。でも、プロポーズ専用のリングなら、思い切ったデザインを選ぶというのも悪くありませんよね。
手の届きやすい値段だから「思い立ったら吉日」
普段使いにできそうなデザインのリングをプロポーズリングとする場合、婚約指輪よりも手頃な値段で用意できる場合が大半です。そのため、今すぐまとまった金額を用意するのは難しいという理由でプロポーズを先延ばしにする必要がありません。
また、考えたくはないことですが、万が一プロポーズに失敗したときにも経済的な痛手は小さくて済みます。一か八かのプロポーズで不安があるという場合は、これは確かにメリットといってよいでしょう。
プロポーズリングの注意点
プロポーズリングには、その性質上、実質的なデメリットがほぼないといえます。ですが、主に気持ちの面での注意点はあることを知っておきましょう。
彼女にお気に入りブランドがある場合は満足してもらえない恐れ
プロポーズリングは、リング枠を彼女好みのデザインのものに後から変更できるのが特長です。
とはいえ、もしも彼女に憧れのブランドがあるならば、それはもはやデザインの問題ではありません。つまり、その憧れのブランドの指輪でない限り、何を贈っても満足してもらえない可能性があるということです。
ダイヤモンドを仮留めするタイプのプロポーズリングにすると、どうしても憧れのブランドの婚約指輪が欲しいと言われた場合、ほぼ買い直しに近い出費となってしまうため金銭的負担は小さくありません。
彼女の憧れのブランドの婚約指輪を買い直すことが予想されるのであれば、普段使いにもできるタイプの指輪をプロポーズリングとして用意するのが無難でしょう。
2人の思いが叶うプロポーズリング
真剣な気持ちを十二分に伝えながら、彼女の希望も叶えられるプロポーズリング。「この人と結婚したい」という気持ちを後押ししてくれるリングといえるでしょう。