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コラム

2020.07.27

磨き直すことで再び感動を。愛用ジュエリーを輝かせるプロ直伝の正しいケア方法を公開

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服は衣替えのタイミングにクリーニングする方も多いですが、ジュエリーのクリーニングのタイミングって意外と見落としがちな方も多いのではないでしょうか。ジュエリーを身につける時間が長ければ長いほど、汗や汚れによる変色、宝石のくすみやぐらつきなどでせっかくのジュエリーの魅力が半減してしまう恐れもあります。そこで今回は、おうち時間を使ってできる愛用ジュエリーの正しいケア方法をプロの方にお伺いしました。

ジュエリーにも定期的なケアを。変色やくすみの理由とは

ジュエリーのクリーニングはどのくらいの頻度で行っていますか?一見、あまり汚れてないように見えるジュエリーでも、日常生活の中で汗をかいたり水で濡れたり、隙間にホコリが入ったりすることが原因で、知らず知らずのうちにくもりや変色、傷がついているということも。服が繊維によって洗い方が異なるように、ジュエリーも石の種類や金属の素材でクリーニングの仕方は異なります。今回は、フェスタリア ビジュソフィア銀座本店の村上チーフにジュエリーのケアについて伺いました。
フェスタリア ビジュソフィア ギンザ 村上チーフ
フェスタリア ビジュソフィア ギンザ 村上輝 
入社11年目で銀座本店のチーフと教育グループを兼任。ジュエリーコーディネーターが集う接客コンテストで優勝歴もあるベテランジュエリーコーディネーター。

汗や皮脂、油分が蓄積され、くすみや変色の原因に

‐‐早速ですが、ジュエリーを定期的にケアしないとどのようになるのでしょうか?

ジュエリーに皮脂やハンドクリームなどの油分がつくと全体的に濁った感じのくすんだ印象に見えます。さらに、汗が付着し変色すると黒ずみの原因や暗く見えてしまうことがあります。また、ダイヤモンドの石自体が変質することはありませんが、指紋や油などがついてしまうと、ラップをかけたようにくすんで見えてしまい、それが蓄積されると取れにくくなってしまうので注意が必要です。

特に、ブライダルジュエリーは人によって30~40年以上肌身離さずつけている方もいらっしゃるので、定期的なジュエリーのクリーニングや石の留め直しやサイズ直しといったメンテナンスも必要になってくる場合があります。

全国共通・無期限が嬉しいフェスタリアの永久保証サービス

‐‐ほぼ全てのブライダルリングに永久保証サービスがついているフェスタリア。どのようなサービスが受けられるのでしょうか?

ブライダルリングは日常のなかで気を遣わずに身につけるものなので、保証を手厚くしています。

・サイズ直し(無料):

指のサイズは年齢や体型の変化とともに変わるものなので、長くつけていただくために、サイズ直しを無料で回数制限なく設けています。また、リングを購入した店舗に限らず全国の店舗で受け付けているので、転勤してもお近くのお店にお持ちいただければ3週間ほどでお直しできます。ブライダルリングであれば、一部例外はありますが8割程のデザインでお直し可能なので、サイズが合わないなと思うことがあれば気軽にご相談ください。

・リングの作り直し:

先程、約8割の指輪はサイズ直しができるとお伝えしましたが、なかには、フルエタニティリングなどサイズ直しができないものも一部あります。そのような場合には、もともとのリングをお持ちいただき、新しいものに作りかえることができるんです。また、こちらは全てのデザインで一律1万円(税抜)で行っており、他社にはないオリジナル制度としてとても自慢のサービスです。これは当社のフィロソフィーでもある “bijou de famille”(ビジュ ド ファミーユ)というジュエリーを家族で受け継いでいく習慣を大事にしているからこその保証なんですよ。

・刻印サービス(無料):

購入時だけでなく、購入後に刻印を入れていただくことも可能です。外出自粛や入籍日を決めかねている方にも後から入れられるのは好評です。

・仕上げ直し(無料):

キズがついてしまった指輪を工場で研磨し、新品に限りなく近くすることができます。入籍から結婚式までのタイミングに間がある場合、結婚式前に仕上げ直しする方も多いですよ。また、結婚◯周年などの節目の際にも、気持ちを新たにする儀式として利用する方もいらっしゃいます。

・石の留め直し(無料※一部対象外もあり):

長くお使いいただくうちに、宝石が揺れてしまったり、取れてしまったりしたものを修理します。もし、ダイヤモンドがなくなってしまった場合でも、保証内でダイヤモンドを再度提供しています。※エンゲージリングやブラッジリングなどのセンターストーンは一部対象外となりますのでご注意を。ただし、普段の生活の中でダイヤモンドが取れるというケースは非常に少なく、逆に丈夫に作られている自信があるからこそ、このようなサービスを提供しています。つけたいときに好きなものを我慢せずにお使いいただいて大丈夫です。

・つや消し(無料):

元々つや消し加工を行っていたジュエリーに対して、つや消しをかけ直す保証です。

・クリーニング(無料):

超音波やイオンの洗浄機を使用してクリーニングします。仕上げ直しのように傷が完全になくなるものではありませんが、皮脂や油分を落とすだけでも結構綺麗になるので、お買い物の途中に預けて、帰りがけに取りに行くというお客様もいらっしゃるんですよ。店舗の混雑状況にもよりますが、こちらは10分程度で行えます。
フェスタリアの永久保証サービス
クリーニング以外のサービスは大体3週間前後で、作り直しは一か月~一か月半となるので、余裕を見てお持ちいただければ、真心込めて対応させていただきます。

磨くだけで、こんなにも輝きが違う!自宅でも簡単にできるクリーニングの仕方

‐‐ジュエリーのクリーニングって壊れないか心配なのですが、どのように行えばいいですか?

・拭く:

基本のお手入れは、「使用したら拭く」こと。汗や水分、油分がついた状態で放置しないことが重要です。繊維の目が粗いものだと宝石を留めている爪に引っ掛けてタオルの繊維が出てしまうこともありますが、指輪自体に傷がつくことはほとんどないので、柔らかい布であれば基本的にはどんな素材でもOKですよ。
お家の中であるものでは、眼鏡拭きやコットン素材などのハンカチが適しており、逆に、ティッシュは細かい繊維が石と爪の間に詰まったりすることもあるのであまりおすすめしません。
指輪を拭く
キッチンや洗面所などの水場を避けて、リングを両手でしっかりと持ちながら磨きます。石の部分は表面をなぞってあげるくらいでOK。力をいれてしまうと、万が一爪がゆるんでいる場合に悪化をさせてしまうこともあるので優しく拭くようにしてくださいね。

また、100円ショップなどにも売られているシート状のクロスで磨いてもグッと綺麗になります。

・洗う:

基本は、拭くだけで大丈夫ですが、黒ずみなどが気になる場合に、ぬるま湯と台所用の中性洗剤を混ぜた液体に浸けるだけでも油分を落とすことができます。洗剤は薄めているので、指でリングを浸しても大丈夫ですが、肌荒れが気になる際にはお箸などでも代用可能です。(金属のピンセットは、金属同士で指輪を傷つける恐れがあるので控えましょう。)
指輪を洗う
1度洗剤水につけて軽くふったら、3回ほど水を変えてすすぎます。すすぎ終わったら、柔らかい布でしっかり水分を拭き取ってください。

ただし、ダイヤモンド以外の色石がついているものに関しては、洗剤を使うのは控えたほうが無難です。
<宝石別の注意事項>
特にファッションジュエリーについている以下の石は要注意!

パール、オパール、トルコ石:酸に弱いので、汗や化粧品がついたままにするのはNG。使用後は必ずメガネ拭きやハンカチで拭くことが大事です。パールは他の宝石と異なり、爪を使えず接着剤でリングに付いている場合が多いので、とても繊細です。しっかりお手入れしたい場合には、パール専用の柔らかい布や磨く洗剤も販売しているので、それを購入してお手入れするのが無難ですよ。
エメラルド:エメラルドは宝石の中でも柔らかく、衝撃にも弱くて欠けやすいので、扱いに注意が必要です。市場に出回る際に色の発色をよくするためのオイル処理が施されているので、家庭での洗剤を使ったお手入れはNGです!
汗・皮脂 化粧品 除光液 整髪料 温泉 超音波洗浄機
ダイアモンド
ルビー
サファイア
エメラルド × ×
ガーネット
アメシスト
アクアマリン
パール × × × ×
ペリドット
トルマリン
オパール ×
トパーズ ×
シトリン
タンザナイト ×
石別注意点: 〇:安全 △:できるだけ避ける ×:避ける
<地金別の注意点>

プラチナ:水銀にしか反応しないくらい丈夫な素材だが、シルバーや金よりも柔らかいのでキズがついてしまうと目立ちやすいです。

・18金以下のゴールドやシルバー:汗や空気で硫化や酸化しやすいので、保管する際には、個別のケースに入れて保管をしておくことがおすすめです。

:ゴールドやシルバーにも銅が含まれています。これらの素材は温泉などに入る際は外さないと硫黄と反応して黒ずんでしまうこともあるので気を付けましょう。

・磨く:

一度黒ずんでしまった素材は、黒ずみを歯磨き粉で磨くと研磨されて落ちます。(細かい石がたくさんついているような繊細なリングでなければ、歯ブラシの硬さは気にしなくて大丈夫。)また、重曹がお家にあれば、器にアルミホイルをしき、そこにお湯と重曹を入れ、その中に地金を入れるときれいになります。銀製品が入ったものは、空気中にある硫黄成分に反応して黒ずむため、重曹やアルミホイルの化学反応で一瞬できれいになりますよ。また、炭酸水に浸けこむことで、炭酸ガスの細かい泡が繊細に汚れを落としてくれます。デザインが細かく磨くのが心配なジュエリーは、重曹やこのような純粋な炭酸水に浸けてから拭いていただくのもおすすめです。
指輪をブラシで磨く
指輪を磨いて綺麗になった後
-フェスタリアでも3種類のクリーニング用アイテムを販売しています。(オンラインで購入可能です。)
ジュエリークリーナー
--指輪以外のアクセサリーの手入れについて気を付けることは?

ピアスやネックレスの場合は細く華奢なデザインも多いので、拭く際はリングよりも優しく。
チェーンは引っ張らないように注意。チェーンはそもそも色のくすみや汚れが目立つ場所ではないので、あくまで優しく。ピアスはポスト(耳の中に入れる部分)も忘れず拭くこと。耳が荒れやすい人は付ける前にポストを拭くのもおすすめです。
ネックレスを拭く

ジュエリーは使って初めて本物のジュエリーになる!記念日や夏の終わりには一度クリーニングを

‐‐自宅でのケアについて色々お伺いしましたが、お店のクリーニングはどのようにされるんですか?

お店では、超音波洗浄機にかける前に、石の揺れなどをしっかりと確認してからクリーニングをします。そのため、爪が緩んでいる場合早期に発見することができるのも安心です。また、石や地金の素材に応じて最適なクリーニングをしてくれるので、自分でクリーニングするのが心配な方は、気軽にお店に立ち寄っていただいて大丈夫ですよ。
指輪を超音波洗浄機で洗浄
特に、夏の終りは、汗や日焼け止めなどが蓄積しているかもしれないので、お店でのクリーニングをすることがおすすめです。また、結婚記念日などの機会にもお持ちいただくことで、綺麗になった指輪とともに想いが深まると嬉しいです。

愛用ジュエリーを永くご使用いただくための正しい知識を

フェスタリア ビジュソフィア ギンザの村上チーフ
私が入社を決めた理由でもありますが、ジュエリーという決して安くないものが何千年と廃れずにある重要さや根源にある価値を伝えてくれたのがフェスタリアでした。買って終わり、つくって終わりではなく、使って初めてジュエリーとしての価値がでると思っているので、ジュエリー自体が存在する理由を丁寧にご説明することで、「用意しなきゃ」ではなく、「用意したい」という気持ちになり、ご納得いただいた上で大事にしていただくようにしています。愛用ジュエリーの正しいケアを知ってもらい永く愛用いただけると嬉しいです。

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