誰にでも起こりうるマリッジブルー。原因や症状、乗り越え方とは?
マリッジブルーとは、結婚前に急に不安な気持ちが高まって気分が落ち込んでしまうこと。この記事ではマリッジブルーの原因と症状、具体的な乗り越え方をお伝えします。マリッジブルーを乗り越え、幸せな結婚生活を送りましょう。
マリッジブルーとは?代表的な原因3つ
マリッジブルーは、結婚を意味する「marriage」と気持ちの落ち込みを表現する「blue」を組み合わせた和製英語。結婚生活や結婚相手への不安から、憂鬱な気持ちになってしまうことです。
でも、幸せなはずの結婚でどうしてマリッジブルーになってしまうのでしょうか?まずはその原因を探っていきましょう。
パートナーへの不安
結婚とは新しい家族を築くことです。一人の男性と生涯をともにする決断はとても大きなもので、たとえ大好きなパートナーとの結婚だとしても、不安を感じるのは当たり前のことでしょう。
「本当にこの人で良いの?」や「この人と一生やっていける?」といった疑問で頭がいっぱいになると、結婚することや自分の決断に自信を失うこともあるのです。
環境の変化への不安
結婚すると自分の置かれる環境が大きく変化します。そして、結婚による変化は男性よりも女性に大きく表れるのが一般的。
実家暮らしだった女性は初めて家を出ることになります。パートナーの住むエリアや義実家へ引っ越すこともあるでしょう。また、事情によっては仕事を辞めたり転職したり、あるいは専業主婦になったりと、仕事も変わることがあります。
そして、パートナーの姓を選ぶことも大きな変化の一つ。周囲から呼ばれる名前が変わるとともに、義実家に「嫁ぐ」という考え方を実感するかもしれません。
結婚によって起こりうるさまざまな変化を想像するうちに、自分に乗り越えられるかと不安が大きくなってしまう女性も多いようです。
結婚準備での不満
マリッジブルーになる原因として、最も多いとされるのが結婚式や新生活への準備です。
結婚式では会場やウエディングドレスなどの衣装選びはもちろん、招待客の選定や招待状の発送、引き出物の準備に至るまで、考えなければいけないことがいっぱい。パートナーが非協力的だったとしたら、不満が少しずつ大きくなっていきます。同時にやるべきことが次々に訪れるプレッシャーもあって、女性の心がパンクしてしまうのです。
また、結婚式や新生活の予算を決めるときに初めてお金の話をするカップルも少なくありませんが、金銭感覚の違いを知って結婚後の生活に不安を覚えることもあるようです。
この記事では女性のマリッジブルーについて紹介していますが、男性にもマリッジブルーは起こります。男性のマリッジブルーについてはこちらの記事をご覧ください。
どんな症状が出る?マリッジブルーのサイン
マリッジブルーに陥ると、不安感の高まりから精神状態がとっても不安定に。その状態が長く続くと、心だけではなく、体にまで影響が出てしまうこともあるようです。
それでは、マリッジブルーで表れやすいサインを確認していきましょう。
結婚のことを考えると憂鬱になる
結婚のことを考えると憂鬱な気分になるとしたら、マリッジブルーの可能性大と言えるでしょう。
幸せいっぱいのはずの結婚に、ネガティブな感情が沸き起こることは珍しくありません。でもそれは、両親に結婚を反対されているなど、明らかな「結婚の障害」があるとき。取り立てて障害と呼べるものは見当たらないのに結婚に強い不安を覚えるなら、マリッジブルーを疑いましょう。
マリッジブルーになって気持ちが塞ぎ込んでしまうと、結婚だけではなくパートナーに対しても憂鬱な気持ちを抱き始めることもあります。
イライラがとまらない
涙を浮かべて沈み込んでいるイメージのあるマリッジブルーですが、イライラが止まらず、周囲に攻撃的になってしまうこともあります。
パートナーに対する不満や新生活への不安などからマリッジブルーに陥ると、ストレスが少しずつ蓄積されていきます。ストレスを発散できずにいると自律神経が乱れます。すると、気持ちが高ぶり、何となく落ち着かない、イライラするといった状態が続くことに。やがて、ストレスを抱える原因となったパートナーなどへ、攻撃的な一面を見せてしまうことがあるのです。
また、一見するといつもと変わらないように見えても、友だちの前でパートナーの悪口や愚痴を言い続けてしまう女性もいます。
不眠や過食といった体の症状も
精神的な落ち込みがマリッジブルーのメインとなる症状ですが、人によっては不眠や過食といった体の症状となって表れることもあります。
マリッジブルーは心理学的には「うつ病」に該当します。うつ病は心の病だと思われがちですが、気分の落ち込みから不眠や過食、疲労感といった身体的な症状が表れることも多いのです。
特にマリッジブルーの場合、周りのみんなが祝福してくれているのに当の本人が結婚を幸せに思えないというギャップから、自己嫌悪に陥りがち。そのため、自分をことさらに責めてしまい、症状を悪化させてしまうこともあるようです。
マリッジブルーの乗り越え方
マリッジブルーが続くとパートナーとの関係が悪化して、最良のスタートを迎えられなくなる可能性もあります。
1日でも早くマリッジブルーを乗り越えるために、おすすめの方法を紹介します。
不安や悩みを一人で抱え込まない
マリッジブルーに悩む女性は、真面目でしっかりした性格が多いとされています。結婚に不安や悩みを抱えていても誰にも相談せず、「私なら解決できる」と努力を続けるうちに自分をどんどん追い込んでしまうのです。
どうして不安なのか、何に悩みを感じているのかをはっきりさせるためにも、パートナーに相談することが大切。心の中にある葛藤を実際に言葉にするだけでも気持ちの整理をつけやすいですし、何より気持ちを共有すれば、マリッジブルーから脱するヒントが見つかる可能性が高まるはずです。
これから生涯をともにする相手ですから、辛いときには支え合うのは当たり前のこと。ためらうことなく自分の心の内をパートナーに伝えましょう。
結婚までのスケジュールにとらわれすぎない
式場を選ぶ、指輪を買う、両家の顔合わせを行う、新居へ引っ越すといった結婚までのステップは、環境を変化させる道のりでもあります。どれも結婚には欠かせないステップですが、変わっていくことへの不安に心が付いていかないなら、一旦ストップしてみるのもおすすめです。
結婚式や両家の顔合わせといった日取りを1ヵ月ほどずらしてみてもいいですし、新居への引っ越しは結婚直後でなくても問題ないでしょう。「こうあるべき」という概念にとらわれず、自分の望むペースで進むようにしてください。
埋め尽くされたスケジュールをリセットしてみると心がすっと軽くなることも。マリッジブルーを脱したら、その後は意外なほどスムーズに前進できることも多いようですよ。
パートナーとの違いを楽しむ
結婚は個性の違うふたりが一緒に生活していくこと。準備段階で、付き合っているときは気づかなかった考え方や価値観の違いに遭遇することも多いでしょう。そうした違いを拒否するのではなく楽しむことも、マリッジブルーを乗り越える方法の一つです。
ふたりの違いに気づいたら、まずは気持ちを伝え合うことが大切。そして新しい家庭のルールを決めるといいでしょう。ルール作りが難航することもあると思いますが、ケンカになったときの仲直り方法を決めておくと安心です。
マリッジブルーを幸せな結婚のきっかけに
結婚前の幸せな時期に憂鬱や不安でいっぱいになるマリッジブルーは、誰にとっても辛い経験です。でも、マリッジブルーを乗り越えれば、パートナーとはさらに強い絆で結ばれるはず。
結婚するという強い気持ちを持って、一歩ずつ前に進んでいってくださいね。