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コラム

2023.06.22

マリッジブルーとは?症状や原因を解説。乗り越えてパートナーとの絆を深めよう

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マリッジブルーとは、結婚前に急に不安な気持ちが高まって気分が落ち込んでしまうこと。本当にこの人と結婚しても大丈夫なのかと思い悩んでしまうほど、マリッジブルーは辛い時期です。しかし、うまく乗り越えることでパートナーとの絆が深まるはず。マリッジブルーの症状や原因、具体的な乗り越え方を解説します。

マリッジブルーとは?

窓辺で考える女性
結婚前や結婚後すぐにマリッジブルーを経験する人は、少なくないようです。まずはマリッジブルーとは何なのか、なりやすい時期、マリッジブルーがどれくらい続くのかを紹介します。

マリッジブルーは結婚前後に心や体に不調が起こること

マリッジブルーとは、結婚生活や結婚相手への不安から、憂鬱な気持ちになってしまうことです。精神面だけでなく、肉体的に不調になることもあります。マリッジブルーは、結婚を意味する「marriage」と気持ちの落ち込みを表現する「blue」を組み合わせた和製英語。結婚について考えたり、なにかしらの行動をしたりした際に、不快な症状が起こります。
マリッジブルーは女性に多いイメージかもしれませんが、男性に起こることも珍しくないようです。結婚前だけでなく、結婚直後に起こることもあります。

マリッジブルーになりやすい時期

マリッジブルーが起こる時期に決まりはありません。多いのは、結婚式の準備中や婚姻届提出の前、同居を開始した時、親への挨拶前後、入籍直前直後などと言われています。結婚を現実のものと受け止める時期に、不安な気持ちになりやすいようです。

マリッジブルーが続く期間

マリッジブルーの期間は人それぞれですが、長期間になることは少ないようです。数日から1ヵ月程度という人が、ほとんど。なかには3ヵ月以上続いたという人もいるようですが、基本的には一過性のものなので過度に心配する必要はありません。

どんな症状が出る?マリッジブルーのサイン

結婚指輪を着けた女性の手元
マリッジブルーに陥ると、不安感の高まりから精神状態が不安定になりやすいです。その状態が長く続くと、心だけではなく、体にまで影響が出てしまうことも。マリッジブルーで表れやすいサインを確認していきましょう。

結婚のことを考えると憂鬱になる

結婚のことを考えると憂鬱な気分になる場合は、マリッジブルーの可能性大と言えるでしょう。幸せいっぱいのはずの結婚に、ネガティブな感情が沸き起こることは珍しくありません。でもそれは、両親に結婚を反対されているなど、明らかな「結婚の障害」がある時。取り立てて障害と呼べるものは見当たらないのに結婚に強い不安を覚えるなら、マリッジブルーを疑いましょう。
マリッジブルーになって気持ちが塞ぎ込んでしまうと、結婚だけではなくパートナーに対しても憂鬱な気持ちを抱き始めることもあります。

イライラがとまらない

マリッジブルーになるとイライラが止まらず、周囲に攻撃的になってしまうことも。パートナーに対する不満や新生活への不安などからマリッジブルーに陥ると、ストレスが少しずつ蓄積されていきます。ストレスを発散できずにいると自律神経が乱れ、気持ちが高ぶり、何となく落ち着かない、イライラするといった状態が続くことに。やがて、ストレスを抱える原因となったパートナーなどへ、攻撃的な一面を見せてしまうことがあります。
また、一見するといつもと変わらないように見えても、友だちの前でパートナーの悪口や愚痴を言い続けてしまう人もいます。

不眠や過食になる

精神的な落ち込みがマリッジブルーのメインとなる症状ですが、人によっては不眠や過食といった体の症状となって表れることもあります。マリッジブルーは心理学的には「うつ病」に近い状態です。うつ病は心の病だと思われがちですが、気分の落ち込みから不眠や過食、疲労感といった身体的な症状が表れることも多いのです。
特にマリッジブルーの場合、周りのみんなが祝福してくれているのに当の本人が結婚を幸せに思えないというギャップから、自己嫌悪に陥りがち。そのため、自分をことさらに責めてしまい、症状を悪化させてしまうこともあるようです。

マリッジブルーの代表的な原因4つ

ソファに座っている女性
幸せなはずの結婚でどうしてマリッジブルーになってしまうのか、その原因を探っていきましょう。

パートナーや相手の家族への不満・不安

パートナーやその家族に対する不安や不満を感じると、マリッジブルーが起こりやすいと考えられています。結婚とは、新しい家族を築くことです。1人の相手と生涯をともにする決断はとても大きなもので、たとえ大好きなパートナーとの結婚だとしても、不安を感じるのは当たり前のことでしょう。
「本当にこの人で良いの?」や「この人と一生やっていける?」といった疑問で頭がいっぱいになると、結婚することや自分の決断に自信を失うことも。例えば、生活感や金銭感覚の違いがあると、不安や不満を感じやすくなります。
また、パートナー本人だけでなく、その家族に対する不安や不満も原因に。結婚するとパートナーの家族の一員になります。そのため、パートナーの親や兄弟、親戚とうまくやっていけるのか不安になって、マリッジブルーを引き起こすことがあるようです。

環境の変化への不安

結婚による環境の変化への不安感から、マリッジブルーを引き起こすことも。結婚すると自分の置かれる環境が大きく変化します。例えば、実家暮らしだった人は初めて家を出ることになります。パートナーの住むエリアや義実家へ引っ越すこともあるでしょう。また、事情によっては仕事を辞めたり転職したり、あるいは専業主婦(主夫)になったりと、仕事も変わることがあります。
また、日本の法律上、結婚すればどちらかが姓を変えることになります。氏名はアイデンティティに近い部分なので、パートナーと同じ姓になることに喜びを感じる場合もあれば、姓が変わることで不安を感じる場合も。結婚によって起こりうるさまざまな変化を想像するうちに、自分に乗り越えられるかと不安が大きくなってしまう人も多いようです。

金銭面に対する不安

結婚式、新居への引っ越し、ハネムーンなど結婚にはたくさんのお金がかかります。そのため、いろいろやりたいことがあっても金銭面が追いつかないと、理想と現実のギャップでマリッジブルーになることも。また、結婚すればふたりで家計を管理することになります。自由に使えるお金が減ってしまうのではと思い、憂鬱な気分になることもあるようです。

忙しさによる疲労

結婚までには、結婚式の準備や引っ越し、事務手続きなどやらなくてはならないことがたくさんあり、多忙になりがちです。忙しさにより心身ともに疲労がたまって、ストレスを感じることがマリッジブルーの原因になることもあります。特にパートナーが非協力的であれば、不満が少しずつ大きくなっていくでしょう。

マリッジブルーの乗り越え方

ウェディングドレスを着る女性
マリッジブルーが続くとパートナーとの関係が悪化して、最良のスタートを迎えられなくなる可能性もあります。1日でも早くマリッジブルーを乗り越えるために、おすすめの方法を紹介します。

不安や悩みを一人で抱え込まない

マリッジブルーに悩む人は、真面目でしっかりした性格が多いとされています。結婚に不安や悩みを抱えていても誰にも相談せず、「自分なら解決できる」と努力を続けるうちに、自分をどんどん追い込んでしまうのです。
どうして不安なのか、何に悩みを感じているのかをはっきりさせるためにも、パートナーに相談することが大切。心の中にある葛藤を実際に言葉にするだけでも気持ちの整理をつけやすく、何より気持ちを共有すれば、マリッジブルーから脱するヒントが見つかる可能性が高まるはずです。
これから生涯をともにする相手ですから、辛い時には支え合うのは当たり前のこと。ためらうことなく自分の心の内をパートナーに伝えましょう。

結婚までのスケジュールにとらわれすぎない

式場を選ぶ、指輪を買う、両家の顔合わせを行う、新居へ引っ越すといった結婚までのステップは、環境を変化させる道のりでもあります。どれも結婚には欠かせないステップですが、変わっていくことへの不安に心が付いていかないなら、一旦ストップしてみるのもおすすめです。
結婚式や両家の顔合わせといった日取りを1カ月ほどずらしてみても良いですし、新居への引っ越しは結婚直後でなくても問題ないでしょう。「こうあるべき」という概念にとらわれず、自分の望むペースで進むようにしてください。埋め尽くされたスケジュールをリセットしてみると心がすっと軽くなることも。マリッジブルーを脱したら、その後は意外なほどスムーズに前進できることも多いようです。

パートナーとの違いを楽しむ

結婚は個性の違うふたりが一緒に生活していくこと。準備段階で、付き合っている時は気づかなかった考え方や価値観の違いに遭遇することもあります。そうした違いを拒否するのではなく楽しむことも、マリッジブルーを乗り越える方法の一つです。
ふたりの違いに気づいたら、まずは気持ちを伝え合うことが大切。そして新しい家庭のルールを決めると良いでしょう。ルール作りが難航することもあるかもしれませんが、ケンカになった時の仲直り方法を決めておくと安心です。

マリッジブルーをふたりで乗り越えて幸せな結婚生活を始めよう

笑い合うカップル
不安や不満を感じた時は、一人で思い悩まず大切なパートナーに気持ちを共有することで、気持ちを落ち着けましょう。ふたりで辛い気持ちを解消できれば、夫婦の絆も深まります。幸せな結婚生活を長く続けるために、マリッジブルーを乗り越えてくださいね。

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