SEARCH

コラム

2023.02.22

ご祝儀もキャッシュレスの時代?デジタル化するイマドキの結婚式事情を紹介

  • facebook
  • twitter
  • LINE

世界的な感染症の流行に伴い、結婚式のあり方が見直されるなか、ご祝儀のキャッシュレス化が注目されてきています。本記事では、ご祝儀のキャッシュレス化について、新郎新婦側・ゲスト側にそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのか、課題とともに紹介します。

結婚式のご祝儀もキャッシュレス化が進行

決済用のバーコード
ご祝儀のキャッシュレス化とは、現金を使わずにご祝儀を渡すように変化している状況のこと。結婚式の招待状に記載した専用のリンクやQRコードから、ゲストは事前にご祝儀を決済します。クレジットカードやデビットカード、各種電子マネー、QRコード決済など、さまざまな手段を活用することができます。
これまでは結婚式の受付でご祝儀袋に入れた現金を手渡しするのが一般的でしたが、最近はさまざまな事情から、結婚式のご祝儀をキャッシュレス化するカップルも増えています。

【新郎新婦】ご祝儀のキャッシュレス化のメリットとデメリット

手をつなぐ新郎新婦
ご祝儀のキャッシュレス化には、新郎新婦やゲストの手間を減らせる、感染症対策に役立つなど、さまざまなメリットがあります。ここからはご祝儀のキャッシュレス化のメリットについて、新郎新婦・ゲストの立場別にデメリットとあわせて紹介します。まずは、新郎新婦側から見たご祝儀のキャッシュレス化のメリット・デメリットを紹介します。

【メリット】現金を受け渡しする必要がなく受付も不要

一般的な結婚式では、受付で芳名帳への記名を行い、ご祝儀を手渡します。この時受付は混雑しやすく、密になりやすい状況です。ご祝儀を事前決済していれば、現金の受け渡しを省けるので、受付時間を短縮し、混雑を緩和することができます。さらに、オンラインなどで事前受付ができれば、受付を設置する必要もありません。

【メリット】結婚式当日に大金を管理する必要がない

当日の現金管理が不要になるのもメリットです。結婚式のご祝儀は、大金になりがち。結婚式の最中も、管理にも気を遣わなくてはなりません。キャッシュレスなら、現金管理のストレスがなくなる点がメリットと言えます。

【デメリット】決済手数料を負担する必要がある

キャッシュレスでもらったご祝儀を現金化する際に、手数料が発生することがある点はデメリットです。手数料の分、手元に残る金額が減ることになります。また、現金化までにタイムラグが発生することもあります。

【ゲスト】ご祝儀のキャッシュレス化のメリットとデメリット

ご祝儀袋とパーティバッグ
新郎新婦側のメリットとして挙げた、現金の受け渡しの必要がないという点はゲスト側にとってもメリットの1つ。その他に考えられる、ご祝儀のキャッシュレス化でゲスト側にもたらされるメリットとデメリットを見ていきましょう。

【メリット】ご祝儀袋や新札を用意しなくて良い

ご祝儀を現金で渡すなら、新札を用意しご祝儀袋に入れる必要がありますが、意外とこの準備は大変です。キャッシュレスなら、それらの準備が不要になります。当日、ご祝儀袋が荷物にならない点もメリットです。

【メリット】欠席する場合やオンライン結婚式の場合でもご祝儀を渡しやすい

当日、結婚式には出席はできないけれどご祝儀を贈りたい場合でも、キャッシュレスなら簡単に渡せます。オンライン結婚式の場合も、ご祝儀をキャッシュレス決済できれば便利ですね。

【デメリット】決済後のキャンセルができない

キャッシュレスでご祝儀を渡す場合、事前決済なので当日急に欠席となった時に即時返金ができない点はデメリットです。急遽欠席となり返金を希望する場合は、時間がかかってしまうことがあります。

結婚式のご祝儀のキャッシュレス化の注意点

結婚式の受付
メリットの多いご祝儀のキャッシュレス化ですが、まだまだ一般的であるとは言えません。導入を検討するなら、いくつか注意しておきたいポイントもあるので確認しておきましょう。

キャッシュレスサービスに慣れていない人の対応が必要

若い世代はスマホ決済やクレジットカード決済を日常的に使用している人が多いですが、年配者は不慣れな人も少なくありません。キャッシュレス決済のために設定などを行う必要がある場合、年配の方には負担をかけてしまうかもしれません。決済方法のバリエーションに、銀行振込もあると良いでしょう。または、キャッシュレス決済だけでなく従来の現金での受付も選べるようにする方が親切です。

受付を設置しない場合は工夫を

受付を設置しない場合、当日急に欠席や遅刻する人がいた場合に気づきにくいかもしれません。もし受付を設置しないのであれば、披露宴会場でゲストに座ってもらう席を知らせるエスコートカードを用意するなど、参列者を把握しやすい工夫があると良いでしょう。

ご祝儀のキャッシュレス化を快く思わない人もいる

世代や地域にもよりますが、ご祝儀をキャッシュレス化することに抵抗を感じる人もいます。ゲストに合わせてご祝儀を現金で受けつけることも、選択肢として残しておきましょう。

ご祝儀だけじゃない!デジタル化が進む結婚式

オンラインで結婚報告をする夫婦
昨今の結婚式では、ご祝儀のキャッシュレス化だけでなくさまざまなところでデジタル技術が活用されています。最後にご祝儀のキャッシュレス化以外で、結婚式にまつわるデジタル化が進んでいるものについて紹介します。

WEB招待状

結婚式の招待状もデジタル化が進み、WEB招待状というサービスが普及してきています。ご祝儀のキャッシュレス化は、このWEB招待状と連動させて導入される例が多いようです。WEB招待状はアプリ上で簡単に作成できて、LINEやSNS、メールなどでゲストに送付するものです。ゲストはスマホやPCから出欠を回答して、ご祝儀や会費をアプリ上で事前に決済します。招待状の印刷代や郵送代が不要になる点がメリット。無料で使用できるアプリが多いのも魅力です。

オンライン引き出物

引き出物もオンライン化が進んでいます。引き出物は結婚式の会場で渡され、ゲストが持ち帰るのが一般的なスタイルですが、オンライン引き出物の場合、当日現物の代わりに専用サイトのURLが書かれたカードを配ります。ゲストは帰宅後にサイトへアクセスして、好きな引出物を選ぶと自宅に配送されるシステムです。大きな荷物を持って帰る手間がなくなるので、特に遠方からのゲストが多い場合に喜ばれやすい仕組みと言えます。

オンライン結婚式

結婚式そのものもWEB配信で行う、オンライン結婚式があります。リモート婚やzoom婚とも呼ばれているオンライン結婚式は、3密を避けて開催できる結婚式として注目を集めています。遠方のゲストや、子育て・介護などでなかなか参加できないゲストも自宅から気軽に参列できるメリットがあります。結婚式の雰囲気を味わえるよう、料理や引き出物を配達してくれるサービスも。新しい形の結婚式として今後も広がりを見せそうです。

ご祝儀のキャッシュレス化やWEB招待状など結婚式は新しい形に

スマホで決済する人
時代の流れとともに多様化している、結婚式の形。さまざまなものがデジタル化され、ご祝儀のキャッシュレス化もその変化の1つです。すべてのゲストに適用するにはまだまだ時間がかかりそうですが、ご祝儀のキャッシュレス化は新郎新婦・ゲスト双方にメリットが多いため、今後益々広がりを見せそうですね。ゲストの顔触れを見つつ、便利なデジタルツールを結婚式に取り入れてみてはいかがでしょうか。

RELATED