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コラム

2023.04.21

【推し婚】で自分たちらしい結婚式を!実例・出演アイデアを紹介

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「推し婚」とは、音楽やアニメなど好きなものの世界観をふんだんに取り入れ、ゲストとともに楽しむ結婚式のこと。会場のBGM・コーディネート・小物に「推し」を感じさせるものを取り入れるスタイルが近年人気です。この記事では、そんな推し婚の実例や取り入れやすい演出アイデア、著作権問題について紹介します。

新たなトレンド「推し婚」とは

豪華に飾られた野外の結婚式会場
推しの世界観をコンセプトに取り入れた結婚式を「推し婚」と言います。推しとは、好きなアイドル、アーティスト、漫画・アニメ・ゲームそのものや登場するキャラクターなど、「自分が応援している存在」を指す新語です。今後、この推し婚というスタイルがトレンドになると予想されています。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」によると、対象者のうち約9割の人が「しきたりや定番にとらわれず、自由な結婚式をすれば良い」と回答。このような考え方が増えたのは、コロナ禍の影響で入籍から結婚式までの期間が長くなり、「自分たちらしい結婚式」についてじっくりと考えるようになったことも影響しているようです。

実際に挙げられた推し婚の例

好きなアーティストやアニメの他、スポーツやペットなど、推しの対象はさまざまです。実際に挙げられた推し婚の例を紹介します。

好きなアーティストの音楽を満喫できる結婚式

バンド演奏を楽しむ花嫁
まずは好きなアーティスト・アイドルの音楽で結婚式を盛り上げる例です。BGMにお気に入りの曲を取り入れるだけではなく、招待状をライブチケット風にしたり、会場をライブハウスのような空間に作り上げたりするカップルも。
好きなアーティストの要素を結婚式に取り入れる理由としては、「夫婦ともに音楽が趣味」「相手とはライブ会場で知り合った」などが挙げられます。

アニメ・ゲームの世界に飛び込んだような結婚式

黄色のドレスを着た女性
会場をアニメやゲームの世界観で包み込む推し婚もあります。BGMにアニメソングを織り交ぜる、キャラクターをイメージした衣装を用意するといった演出が人気です。多くのゲストが知っているような作品なら、会場が一体となって盛り上がれるでしょう。

スポーツでゲストと一緒に盛り上がる結婚式

スニーカーを履いた新郎新婦の足元
スポーツ観戦で意気投合したカップルや、学生時代に部活が一緒だったふたりが、スポーツを結婚式のテーマにすることも。好きなチームのカラーを結婚式の装飾に取り入れる、披露宴で一緒に試合観戦する、ブーケトスをボールで代用する、スタジアムで結婚記念写真を撮るなど、工夫を凝らした演出が行われています。

自然の中で挙げるアウトドア結婚式

ランプが幻想的なテントが貼られた結婚式会場
森の中・公園・キャンプ場といった自然の中で結婚式を挙げる例は珍しくありません。会場にグランピング用のテントを張りランプで飾りつけると、結婚式にふさわしい幻想的な空間に。キャンプやアウトドアが好きなカップルはもちろん、カジュアルな雰囲気が好みのカップルからも注目されているスタイルです。

ペットとの絆も深まる結婚式

犬を連れた新郎新婦
大事な家族の一員であるペットを結婚式に登場させたいと考えるカップルもいます。愛犬に結婚指輪を運んでもらう「リングドッグ」や、愛犬・愛猫と一緒に入場する演出は会場全体を癒やすでしょう。
なおペットの参加が可能かは会場によって異なるため、事前確認が必須です。結婚式当日にペットを参加させるのが難しい場合は、前撮りや後撮りの際に一緒に写真を撮るという手もあります。

乗り物・旅行好きの憧れが詰まった結婚式

飛行機の前に立つ新郎新婦
飛行機が真近を通る滑走路の近くに行けたり、展望デッキが会場として用意されていたりする空港の挙式プランを利用する例もあります。他にも、電車の駅または車内で挙げられる結婚式など、乗り物好きカップルにはたまらない企画が開催されていることも。
結婚式のテーマの決め方に困ったら、こちらの記事を参考にしてみてください。

推し婚に取り入れやすい演出アイデア

結婚式のBGM・テーマカラー・小物などに、推しを感じるものをさりげなく取り入れてみるのはいかがでしょうか。実際に真似しやすい演出アイデアを紹介します。

推しの曲をBGMにする

ピンクのバラと楽譜
推し婚で人気なのは、BGMに好きな曲をセレクトする演出です。定番のウエディングソングの中に推しの曲を織り交ぜる、全曲好きなアーティストで揃えるなど取り入れ方は人それぞれ。違和感なく入れるコツは、入場・ケーキ入刀・お色直し・スピーチと、シーンに合った曲を選ぶことです。さりげなく取り入れたい場合は、インストゥルメンタルバージョンやオルゴールアレンジを利用してみてください。

会場を推しのイメージカラーで染める

装飾を推しのイメージカラーでコーディネートすると、推し色に染まった会場で式を挙げられます。会場の雰囲気を壊す心配がある場合は、ペーパーアイテムなどのワンポイントに取り入れたり、お色直しのカラードレスに取り入れたりするのがコツです。

推しをイメージしたアレンジドリンクをふるまう

たくさん並んだカラフルなドリンク
ゲストに楽しんでもらいやすいのが、アニメやゲーム風にアレンジしたドリンクです。作中で登場するジュースを提供する、ゲームに登場する回復薬を再現してみるなどするとテーブルが賑やかに。推しをイメージしたオリジナルカクテルを用意するのもおしゃれです。
ただし奇抜な色や聞いたことのない名前のドリンクは、原材料がわからずゲストが不安を抱く可能性もあります。何を使用しているのかの説明書きを添えておくと親切です。

推しの世界観を表現したウェルカムスペースを作る

ゲストを出迎えるウェルカムスペースには、アニメやゲーム・映画の世界観で描いてもらった夫婦の似顔絵を置いたり、ウェルカムドールに推しと同じ衣装を着せたりするアイデアはいかがでしょうか。ゲストにじっくり見てもらえる場所なので、たくさんこだわってみてください。

こだわりの推し風自作ムービーを流す

披露宴で流すムービーを自作するというのも素敵です。アニメやゲームを模したパロディ風にする、アーティストのミュージックビデオ風にするなど、自由に推しの世界観を表現できます。オープニングムービーで流すと、一味違った演出にゲストも「これからどんなことが始まるんだろう」とワクワクしてくれるでしょう。

推し婚をする際に気を付けたい著作権問題

天秤とガベル
市販の音源やイラストには「著作権」という法律が絡んでいるため、結婚式のような不特定多数の人が参加する場所で使用するには注意が必要です。著作権の概要と、音楽・イラストを結婚式で使用したい場合に気を付けたいことを解説します。

推し婚にかかわる著作権とは

音楽・キャラクター・イラストなど、さまざまな創作物には著作権や著作隣接権が適用されています。
<著作権>
作品を創作した人が有する権利
<著作隣接権>
市販の音源を実際に演奏・歌唱したアーティストや、制作したレコード会社などに与えられる権利
上記の権利により、第三者が私的な範囲を超えて無断使用できないとされています。私的な範囲となるのは「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲」であり、多くの人が集まる結婚式は「個人的」「家庭内」には収まりません。無断使用が発覚した場合は、新郎新婦も罰せられる可能性があります。

音楽を使う際に気を付けること

著作権や著作隣接権は、利用方法ごとにいくつかの権利が含まれていて、音楽について注意すべきは演奏権と複製権です。
演奏権とは、不特定多数の人の前で音楽を流すのを制限する法律です。JASRAC(ジャスラック)が権利を有しているので、式場がJASRACと契約していれば自由に音源を使えます。
複製権は市販の音源をコピーして使用することを制限するもので、ムービー制作時に注意が必要です。ブライダル事業者からISUM(アイサム)という一括手続きしてくれる団体に申請が必要となるため、自作ムービーで音源を使いたい場合は式場に相談しましょう。

イラストを使う際に気を付けること

好きなキャラクターの公式イラストを加工して、ウエディングボードや招待状などのペーパーアイテムに貼り付けるのは著作権違反となります。キャラクターを取り入れたい場合は、公式商品として発売されている市販の招待状や席次表を使用するのが基本です。
なお昔から親しまれている童話作品は、一部著作権が切れていて自由に使えるものもあります。

ルールを守って自分たちらしい推し婚を

バラのアーチの前でキスをする新郎新婦
ふたりの趣味や好きなものに囲まれた空間で式を挙げる推し婚。コンセプトにした推しを知らないゲストも楽しめるように、BGMや装飾のカラーなどでさりげなく取り入れる方法もあります。著作権などのルールはしっかりと守りつつ、自分たちらしい推し婚を考えてみませんか?

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