結婚式で着用するマスクに色の決まりはある?参列時の感染症対策も紹介
コロナ禍の結婚式に参列する人が気にすることと言えば、感染症対策ではないでしょうか。挙式中はマスクを外した方が良いのか、食事中で気を付けることはあるのかなど、いろいろなことが心配になりますよね。今回は結婚式に参列する時の感染症対策とともに、着用するマスクの色や、おしゃれなマスク選びのポイントを紹介します。
感染予防対策として結婚式でもマスクは必須アイテム
新型コロナウイルス感染症が収束しない中での結婚式は、感染予防に徹する必要があります。結婚式場でもガイドラインに沿って感染対策を行っていますが、それと同時にゲスト一人ひとりの心がけが大切です。
結婚式場ではガイドラインに沿って感染防止対策を実施
世界的に大流行した新型コロナウイルスの影響から、結婚式場の多くは営業を自粛。感染拡大の不安から、予約していた結婚式の日程を延期したり、結婚式そのものを中止したりしたカップルも少なくありません。これを受け、2020年5月に日本ブライダル文化振興協会が、結婚式場におけるコロナ感染防止対策のガイドラインを発表しました。
結婚式場の営業再開後はガイドラインに沿って、結婚式にかかわるすべての人が安心、安全に結婚式当日を迎えられるよう、感染対策を行っています。
参列者もコロナ感染予防の対策が必要
結婚式場における新型コロナウイルス感染症対策は、ゲスト自らが積極的に取り組むことが重要。個人の感染予防に対する高い意識は、他のゲストの安心につながるのです。
まず自分自身や家族に発熱や倦怠感の症状がある時は、必ず欠席するのが基本です。結婚式に参列する時は、集合時間に合わせて式場に入り、式場スタッフのアナウンスに従いましょう。式場内ではできるだけこまめな手洗い、手指消毒を行うことが望ましいです。
飛沫感染を防ぐためにマスクを着用する
新型コロナウイルスは現在、咳や痰の飛沫に含まれる病菌が、直接、口や鼻から気道の粘膜に入ったり、目の粘膜に入ったりして感染すると言われています。そのため、口や鼻が覆われるマスクで飛沫を防ぐことは、感染対策になるでしょう。
マスクは新郎新婦が用意してくれる場合もありますが、基本的にはゲストが準備します。ガイドラインでも、来場時やロビー、控室などで、常にマスクを着用するよう、式場スタッフがゲストに呼びかけることを推奨しています。
【シーン別】結婚式で着用するマスクのマナー
結婚式に参列する時は、感染対策としてどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。こちらでは挙式や移動中、写真撮影の他、食事中や余興でのマスク着用について説明。マナーを押さえておけば、安心して結婚式に参列できます。
挙式・移動中
挙式や移動中は、必ずマスクを着用します。また式場では密にならないよう結婚式を進行しているため、自分勝手な行動をせず、式場スタッフの指示に従ってください。なるべく席から離れず、隣の人と十分な間隔をとることも必要です。
ドアノブや階段の手すり、エレベーターのボタンは感染リスクが高いと言われているので、なるべく触れないように気を付けましょう。化粧室から戻る時は、必ず手洗いを行います。アルコール手指消毒液は、気になる時にさっと手指消毒ができるので準備しておくと良いですね。
写真撮影
マスクを外して集合写真を撮る時は、撮影の直前までマスクは着けておきます。マスクを外したら、会話は極力避け、隣の人ともソーシャルディスタンスを保ちましょう。
スナップ写真を撮る時も、顔を寄せ合う、肩を組むといった行動は控えます。写真を撮ってもらう時のやり取りをしないよう、自撮り棒を準備しておくのも良いですね。
食事中の撮影は、マスクを外しているゲストが多いため、避けた方が無難。屋外やテラスなどの風通しの良い場所での撮影が望ましいです。
食事中
食事中はマスクを外すので、近距離の会話は、できる限りしないようにします。他のゲストや配膳スタッフとのソーシャルディスタンスを意識しましょう。お酌はせず、席まで挨拶に行く場合も、マスクを必ず着用します。また、お猪口やグラスの回し飲みは感染リスクが高まるので、決してやってはいけません。
食事の前は手指の消毒を徹底し、咳やくしゃみをしそうな時は口や鼻をハンカチで覆うのがマナー。同じように、周りの人にもお願いできればなお良いです。持病がある人は、前もって新郎新婦に伝えておき、食事を取らずに退席するのも一つです。
余興
新郎新婦やゲストが歌や演奏、ダンスをする余興は、披露宴が盛り上がる演出です。ただし楽しい演出も、飛沫感染に注意しなければなりません。
結婚式場における余興は、ガイドラインでも新型コロナウイルスの感染リスクがあると想定されています。余興をする時は人との間隔を十分にとり、大声を出すような演出は控えるよう推奨されているのです。そのため余興の時は、必ずマスクを着用します。
またゲストとして余興をする時は、マスクの有無について式場スタッフに確認し、その指示に従いましょう。
結婚式に着用するマスク準備のポイント
結婚式で着用するマスクは、通常の白いマスクでも問題はありません。ただせっかくドレスアップしたのなら、おしゃれなマスクを身に着けるのがおすすめ。ゲストにふさわしいマスクの色や、マスクケースもチェックしましょう。
マスクは華やかでおしゃれなものを
結婚式に参列する時は白のマスクでも良いのですが、華やかさに欠けます。新郎新婦が不安な中で行う結婚式は、ゲストも明るく楽しい雰囲気になるように心がけたいもの。華やかでおしゃれなマスクで、ふたりを祝福しましょう。
お呼ばれドレスに似合うおしゃれなマスクとともに、ジュエリーにもこだわりたいですね。
マスクは好きな色を選んでも大丈夫
結婚式におけるゲストのマスクの色にマナーはないので、好きな色を選んでも問題ありません。ただしお呼ばれドレスに合わせる時は、白よりも薄いグレーやベージュなど、肌になじむ色を選ぶのがおすすめ。黒は主張が強く、晴れの席では悪目立ちしてしまう可能性があるので避けた方が無難です。
マスクケースを準備しておくのもマナー
食事中にマスクを外した時に、そのままテーブルの上に置くのは見栄えの面や、衛生面の観点からもあまり好ましくありません。ゲスト用のマスクケースを式場で準備してくれる場合もありますが、念のためにマスクケースは準備しておきましょう。
外したマスクは、マスクケースにその都度しまうようにすれば、マスクが折れたりしわになったりしません。また、予備用のマスクを入れておくのにも便利です。バッグにしまえるポーチ式やファイル式のマスクケースの他、本革のマスクケースも見栄えが良いのでおすすめです。
結婚式のお呼ばれドレスに似合うおしゃれなマスク
結婚式ではお呼ばれドレスに似合う、おしゃれなマスクを選びたいもの。やわらかい印象の花柄やレース、季節をイメージしたカラーの他、表情が見えるマスクシールドもおすすめです。ドレスの雰囲気に合うマスクを選びましょう。
やさしい印象の花柄マスク
結婚式のマスクは柄についてもとくにルールは存在しないので、好きな柄を選びましょう。とくにおすすめなのは花柄。派手な花柄よりもやさしい印象の花柄がお祝いの席にふさわしいです。小さな花がプリントされたリバティ柄や、和装婚に合わせるなら和柄もあります。
エレガントなレースのマスク
お呼ばれドレスにぴったりのレースを使ったマスク。レースから中生地の色が透けて見えるマスクもおしゃれです。耳にかける部分にパールがあしらわれていたり、ディティールにこだわったデザインを選ぶとより華やかな印象になります。
季節カラーを取り入れたマスク
春夏秋冬の四季を感じさせるカラーのマスクも素敵です。結婚式を挙げる季節に合わせた色を選びましょう。例えば春は桜のピンク、夏は空や海のブルーを着けるのも良いですね。秋は紅葉のオレンジ、冬は雪の白や薄いグレーの色を選ぶのもおすすめです。
表情が見えるマウスシールド
マウスシールドは、透明の板で口や鼻が覆われるため、相手から表情が見えます。またマスクよりも、メイクが崩れにくいメリットも。新郎新婦を笑顔で明るく祝福したいと思う人におすすめです。
結婚式に参列する時はマスクでしっかり感染症対策を
結婚式で着用するマスクの色は、とくに決まりがないので、好きな色を選びましょう。ただし主張が強い色は結婚式場で浮いてしまうので、肌なじみの良い色を選ぶのがおすすめです。また感染症対策ではマスクの他、手指を清潔にし、人との距離をとるのも有効。
マスクの着脱時は、式場スタッフの指示に従うことも大切ですね。結婚式にふさわしい華やかなマスクで、しっかり感染症対策を行いましょう。