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コラム

2021.04.13

結婚式の友人代表スピーチ。基本構成や当日の流れ&マナー、服装を紹介

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大切な友達の結婚式で、友人代表スピーチを依頼される場合があります。結婚式はお祝いの場ですがフォーマルな場でもありますので、流れやマナーをしっかりわきまえて臨みましょう。そこで本記事では、友人代表スピーチを頼まれた時に知っておきたい、手紙の書き方や本番の流れ、スピーチの注意点やマナー、ふさわしい服装について解説します。

【友人代表スピーチ】スピーチの基本構成

友人代表スピーチをする女性
友人代表スピーチは、一般的に新婦新郎に向けて手紙形式で読まれます。ただしこのスピーチは、単に友人から新郎新婦へのお祝いのメッセージという意味合いだけではありません。友人から見た新郎新婦の人柄やイメージを、両家の家族と親族、招待されたゲストに紹介する役割も兼ねています。まずは自分の伝えたいことがしっかり聞き手に伝わるよう、スピーチの基本構成を作成して文章を組み立てましょう。

お祝いの言葉

スピーチの出だしは、挨拶と祝福の言葉から始めます。まずは主役の新郎新婦、そして両家の家族に「おめでとうございます」と伝え、次に結婚式へ招待してもらったことへのお礼を述べましょう。新郎新婦やふたりのご両親が起立しているなら、着席を促す言葉を添えてください。時間の目安は、30秒程度です。

自己紹介

続いて、自分の名前を紹介します。そして、新郎新婦との間柄を説明しましょう。あくまで主役は新郎新婦ですので、簡潔にすることを心がけてください。目安は30秒です。

新郎新婦にまつわるエピソード

友人代表スピーチのなかで核となるのが、新郎新婦にまつわるエピソード。例えば、優しく明るい人柄でみんなに好かれているとか、まじめで誠実な人であるなど長所を中心に紹介します。友人を褒めることを意識して、内容を選びましょう。ただしあまり詰め込みすぎると長くなってしまうので、的を絞って話すことも大切です。

自分だけが知っているエピソードを話すと、オリジナリティが出るだけでなく、新郎新婦やゲストも具体的なシーンを想像しやすいのでおすすめです。目安時間は2分30秒ほどです。

新郎新婦へのはなむけの言葉

スピーチのラストは、「末永くお幸せに」「家族ぐるみでお付き合いしましょう」など、新郎新婦のふたりへのはなむけの言葉が良いでしょう。また、スピーチを聞いてくれた他のゲストへのお礼の言葉も添えると素敵ですね。目安となる時間は1分30秒ほどです。友人代表スピーチは、トータルで5分くらいを時間の目安にしてください。

【友人代表スピーチ】本番の流れ

結婚式のプログラム
仲の良い友達の結婚式であっても、大勢の前に立つ友人代表スピーチは緊張してしまう人も多いかもしれません。事前に緊張で慌ててしまわないよう、当日のスピーチの流れをきちんと把握しておきましょう。ここでは、友人代表スピーチの本番の流れについて解説します。

友人代表スピーチの前

友人代表スピーチの順番が来たら、司会者に名前を呼ばれます。司会者が友人代表スピーチをする人であると紹介するので、着席したまま周囲に目を配り一礼。司会者からの紹介が終わったら起立して、その場でゲストに対し一礼し、マイクの前にゆっくり向かいます。この時、見られていることを意識して、正しい姿勢で胸を張ってまっすぐに歩くようにしましょう。

マイクの前で一礼します。新郎新婦に向き、「おめでとうございます」と述べてから一礼して、スピーチを開始します。

友人代表スピーチの後

スピーチが終了したら、ゲストに深く一礼してください。続いて、新郎新婦と両家の両親に向かい一礼します。ゆっくりと正しい姿勢で歩きながら席に戻ります。着席前にもう一度軽く一礼して、席に着きましょう。

【友人代表スピーチ】心に残るスピーチにするコツ

友人に囲まれている新婦
せっかく友人代表としてスピーチを依頼されたなら、友人や参列者にとって心に残る内容を伝えたいもの。ここでは、ゲストの心に残る友人代表スピーチのコツやポイントを紹介します。

出会った頃のエピソードからスタートする

スピーチのスタートには、友人と自分が出会った日のことを話すと良いでしょう。これでふたりの関係を知らない参列者も、関係性を知れます。また友人も出会いを思い出すことで、懐かしい気持ちが高ぶるきっかけになるかもしれません。当時、実はこんな風に思っていたなどその時に伝えられなかった気持ちを交えながら思い出話をすれば、喜んでもらえるようです。

語りかけるような口調で話す

友人代表スピーチは、手紙のような書き方にすると気持ちが伝わりやすいです。あだ名など、いつもの呼び方で友人に語りかけるような口調で話してみましょう。早口にならないよう意識して、できるだけゆっくりハッキリ話すのがコツです。上手に話そうとしなくても構いません。友達のために言葉に詰まりながら、緊張しつつも慣れないスピーチを一生懸命する姿に、会場が心を打たれるはずです。

ふたりだけの具体的なエピソードを入れる

新郎新婦とのエピソードを入れるなら、自分しか知らない具体的なエピソードを話してください。おすすめは、友人が努力していた時代や苦悩していた時代のエピソード。その時期があったからこそ、何かを成し遂げられたという展開にすると良いでしょう。

【友人代表スピーチ】注意したいマナーやポイント

女性の横顔とアルファベット
友人代表スピーチの内容や言葉遣いには、気をつけなければならないものがあります。ここではスピーチの際に注意したいマナーやポイントを紹介します。

忌み言葉を使わない

結婚式には、避けるべき忌み言葉があります。スピーチ中に忌み言葉を使わないよう注意しましょう。忌み言葉とは、縁起が悪いとされている言葉です。例えば、夫婦の別れや関係の悪化を連想させる言葉で、「帰る、失う、壊れる、割れる、終わる、切れる、嫌う、冷える」などがあります。

また再婚を連想させる「再び、何度も」という言葉や、「いよいよ、わざわざ、たまたま、どんどん、いろいろ」などの重ね言葉も避けるべきです。さらに死を連想させる「死ぬ、亡くなる、逝く、病気、倒れる、最後に、泣く、去年、流れる」なども使ってはいけません。忌み言葉などは普段使っている言葉も多いため、細心の注意を払うようにしてください。

過去の恋愛の話をしない

友人代表スピーチに過去の恋愛のエピソードを入れるのは、絶対に避けてください。新郎新婦の暴露話は、いくら仲が良くてもしてはならないものです。過去の恋愛の話でなくても、誰かが不快と感じるかもしれない内容は避けましょう。

自分のことばかり話さない

結婚式の主役は新郎新婦です。自分のことを話すのは自己紹介だけで、あくまで簡潔にしましょう。ふたりの友人としての思い出を語っていたのに、いつの間にか自分の話になっていたということが無いように気を付けてください。

言葉遣いに気を付ける

結婚式はフォーマルな場であることを忘れてはなりません。いくらカジュアルな雰囲気であっても、言葉遣いがくだけすぎないよう注意しましょう。新郎新婦の親族なども参加していることを意識して、「親しき仲にも礼儀あり」を忘れないようにしてください。

【友人代表スピーチ】ふさわしい服装の選び方

ベージュのドレスと靴
友人代表スピーチを行うなら、一般の参列者ではなく人前に立つことを意識した服装を選びましょう。ここでは友人代表スピーチをする時の服装の選び方を紹介します。

華美過ぎない品格ある服装を選ぶ

結婚式で友人代表スピーチをするなら、品格ある服装を心がけます。人前で話すからと過度に着飾って、新郎新婦より目立つことのないようにしましょう。フォーマル感を意識した、シンプルで品のある装いがポイントです。

おしゃれさよりも失礼のない服装を選ぶ

結婚式には、新郎新婦の親族や上司など目上の人も参列します。そして、そのような人達に不快感を与えない服装をする必要があります。おしゃれさも大切ですが、失礼のない服装を選択したいものです。

心のこもった友人代表スピーチで大切な人をお祝いしよう

屋外の結婚式
大好きな友達の結婚式で友人代表に選ばれるのは、とても名誉なことです。素敵なスピーチを考えて、失敗することなく本番で読み上げたいと思う人も多いかもしれません。しかし一番大切なのは、上手にスピーチをすることではなく、お祝いする気持ちです。心を込めた友人代表スピーチで、大切な友達を祝福しましょう。

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