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コラム

2021.10.21

親から結婚祝いはもらうもの?

ご祝儀袋と現金
結婚は大人同士でするものですので、本来ならふたりでしっかり貯金をしてその費用をねん出するのが当然です。しかし親の立場から見れば、かわいい我が子の結婚の時にはお祝いを贈りたいと思うでしょう。まずはそもそも親からの結婚祝いはもらうものなのかどうか、実際の声を聞いてみましょう。

過半数のカップルが親から金銭的な援助を受けている

「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」のアンケートの結果によると、過半数のカップルが親から結婚の時に何かしらの資金援助を受けているそう。資金援助は現金でもらう、結婚式に費用を負担してもらう、家具家電を購入してもらうなど形も金額もさまざまです。特に20代で結婚した若いカップルの場合、資金援助を受けていた人が多いようでした。
なかには親だけでなく親戚から援助を受けたという人もいるようです。親からの結婚祝いの有無については地域差や世代差、それぞれの家庭の考え方などもあるため、一概にもらうのが普通、もらわないのが普通というのはありません。

結婚祝いをもらったタイミング

親からの結婚祝いのもらい方がそれぞれ異なるように、もらったタイミングも人によって異なるようです。例えば、結婚を報告した時に親から「結婚式の費用は出してあげる」「お祝いに○○円渡す」など言われるパターンがあります。結納の時に、結納金を出してもらったというカップルも。結婚式のご祝儀として当日にもらうこともあるようです。

パターン別、親からの結婚祝いの相場と使い道

貯金箱と計算機
結婚の時に親から何かしらのお祝いをもらう人は多いようですが、実際どれくらいの金額を期待できるのか気になるカップルも多いでしょう。親からの結婚祝いは結婚式をする場合、しない場合などそのパターンによって異なるようです。ここでは親からの結婚祝い相場について、パターン別に紹介します。

結婚式費用を負担してもらう場合

結婚式の費用をお祝いの代わりに親が負担するパターンも多いようです。一般的に平均的な結婚式の費用は、300万~400万。多くはそのうちの100万~200万を援助してもらっているそう。招待客や式場、プログラム内容など、親の意見を取り入れる場合には、全額負担してくれる場合もあります。親に結婚式費用を全額負担してもらったら、ご祝儀はすべて親へ渡す人が多いようです。

結婚式のご祝儀としてもらう場合

結婚式に参列してもらいご祝儀としてお祝いをもらうパターンもあります。相場は10万~30万程度。夫婦ともに経済的に自立しているカップルのなかには、親からのご祝儀はもらわないとしているパターンもあるようです。決まりはないので、家族でよく話し合ってみてくださいね。

結婚式を挙げない場合

最近は、結婚式は挙げないというカップルも少なくありません。その場合は、新婚旅行費や新生活の準備金としてお祝いを現金でもらうことが多いようです。相場は10万円程度とされています。

現金以外で受け取る場合

お祝いは現金をもらう以外もあります。例えば、新生活に必要な家具家電を購入してもらうなどです。相場は10万~30万程度。この場合は、事前に何が良いか相談しながら決めた方が良いでしょう。

親からの結婚祝いの使い道

親からもらった結婚祝いの使い道は人それぞれです。
  • 結婚式の支払いにあてる
  • 新婚旅行代
  • 家具家電購入費
  • 新居への引っ越し費用
  • 貯金
さまざまな使い道がありますが、どう使うかはふたりでよく話し合って決めましょう。

結婚祝いとして資金援助を親にお願いしたい時の切り出し方

家族で囲む食卓
自分達だけで結婚にかかる費用を支払うのが難しい場合、少しでも親から援助があれば助かりますよね。しかし親子とは言えやはりなかなかこちらからは切り出しにくいもの。そこでここでは結婚祝いとして親に金銭的な援助をお願いしたい時、どのように切り出せば良いかについて紹介します。

両家の食事会の席で切り出す

結婚を決めて結納を行う場や両家での食事会など、お互いの親がそろっている時は話を切り出すタイミングに向いています。例えば結婚式の費用負担をお願いする場合は不公平感のないように、両家で公平に分担したいと考えているなどふたりの考えを伝えると良いでしょう。
この場合、具体的にどれくらいの金額かというのを示せた方が良いです。場合によっては、親から○○円援助すると言ってもらえることもあるかもしれません。

見積をもらった時に切り出す

資金援助をお願いする時には、漠然とお願いするよりも何にいくら必要なのかを伝えると具体的な金額の話がしやすくなります。引っ越しや家具家電の購入、結婚式、新婚旅行など見積をもらった時に切り出すのも援助をお願いするタイミングの1つです。
具体的な数字があれば、親もどのくらい援助すればいいのかイメージしやすいです。一緒にブライダルフェアに行ったり、家電の下見に行ったりすると、より具体的にイメージしやすくなるでしょう。

親からの結婚祝いにお返しは必要?

内祝いののし
友人や知人から結婚祝いをもらった場合、お返しをするのがマナーです。親からの結婚祝いの場合は、資金援助の意味合いが強いと考えられています。そのため親にもお返しをしたほうが良いかどうか悩むカップルも多いようです。ここでは親からの結婚祝いにお返しが必要かどうかやその相場、お返しが難しい場合の対処法などを解説します。

親にもお返しは渡す方が良い

親であっても、結婚祝いをもらったらお返しを贈りましょう。結婚祝いのお返しを内祝いと呼ぶと誤解している人も多いですが、本来内祝いはお返しではありません。内祝いは、身内の幸せを分け合いたいという意味を込めて贈るものです。
そのため、親や祖父母にも内祝いは渡すのが一般的です。品物と一緒に、感謝の気持ちをつづったメッセージカードを渡すのもおすすめです。

親への内祝いの相場

一般に内祝いの相場は、結婚祝いの金額の1/2から1/3と言われています。高額なお祝いをもらうこともあるため、親の場合は相場にこだわらなくても構いません。相場より低い金額であっても、感謝の気持ちを伝えることが大切です。

内祝いが難しい場合の対処法

現金ではなく品物で受取ってお祝いの金額が分からない場合、その品物より高額のお返しにならないよう注意してください。類似の商品やサービスを探して、大体の金額を把握しましょう。どうしても分からない場合は、直接親に聞いてみても構いません。
夫側、妻側の親からもらったお祝いの金額に大きく差がある場合、その差が目に見えないように形に残るものではなく消え物と言われるグルメギフトを選ぶのもおすすめです。

親からの結婚祝いはありがたく受け取り感謝の気持ちを伝えよう

ブーケとご祝儀袋
親からの結婚祝いの有無や金額は、家庭の状況や考え方によって異なります。金額はあまり周りと比較せず、親からのお祝いの気持ちとしてありがたく受け取り、大切に使いましょう。お祝いをもらったら、これまで育ててもらった感謝の気持ちも込めて、内祝いを贈ってくださいね。

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