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コラム

2023.01.17

嫁入り道具は今でも必要?令和の花嫁が選ぶ道具と予算相場

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嫁入り道具とは、女性が男性の家に嫁ぐ際に持参する家財道具のこと。以前は結婚の際に嫁入り道具を準備するのが一般的でしたが、最近では結婚の形も多様化し、あまり聞かれない言葉になりました。本記事では嫁入り道具とはどんなものなのか、現代でも必要かについて解説。さらに、伝統的な嫁入り道具と近年の嫁入り道具事情についても紹介します。

嫁入り道具とは?

和装の新郎新婦
嫁入り道具は、女性が男性の家に嫁ぐ時に準備して持参する家財道具のことです。まずは嫁入り道具の意味や、定義を紹介します。

女性が結婚生活で困らないよう持参する家財道具

一昔前まで、結婚とは「女性が男性の家に入ること」であったため、結婚を嫁入りと言っていました。そして、嫁入りをする女性が嫁ぎ先に持っていくものを、嫁入り道具と呼んでいました。見知らぬ土地で新生活をスタートさせる娘が、嫁ぎ先で恥ずかしい思いをしないように、また結婚後の生活に困らないように、女性側の親が準備することが多かったようです。
男性側が結納金を準備している場合は、結納金も使って嫁入り道具を用意することもあります。地域性など、場合によっては豪華な嫁入り道具を持たせることもあったようです。

嫁入り道具は現代でも必要?

家具を選ぶ夫婦
以前は一般的であった、嫁入り道具。最近あまり聞かれなくなった言葉であるとはいえ、やはり準備するべきか悩む人も多いのではないでしょうか。ここでは、現代でも嫁入り道具は必要なのか解説します。

現代では必ずしも嫁入り道具は必要でない

現代では、結婚の際に女性が嫁入り道具を必ず準備しなくてはならないということはありません。ライフスタイルや住宅事情の変化によって、昔ながらの嫁入り道具を必要としない人も多いためです。

ふたりで家財道具をそろえるカップルも多い

嫁入り道具は、男性側が用意する結納金を使い準備することもあります。しかし、最近は結納を行わないカップルも少なくありません。昔は、結婚の際には「家」と「家」の付き合いを大切にしていましたが、最近では本人同士をメインに考えることが多くなってきているのが理由のようです。結婚後に新居で使用する家財道具は、ふたりで一緒に選んで揃えるというカップルも増えてきています。

嫁入り道具の予算の考え方

電卓をたたいて計算する男女
最近は必ずしも準備が必要とされていない嫁入り道具ですが、もし準備するとなるとどれくらいの費用が必要なのかは気になるところでしょう。嫁入り道具の予算については、結納金があるかどうかや、ふたりの考え方によっても左右されます。
例えば結納金がない場合には、ふたりでお金を出し合って家財道具を準備することが多いです。結納金がある場合でもすべて新しく買いそろえるのではなく、どちらかが一人暮らしをしていて、今あるものを新生活でそのまま使うパターンもあるでしょう。結納金の平均額は、98.4万円(ゼクシィ結婚トレンド調査2021(全国推計値))。結納金がある場合は、これくらいをベースに予算を考えておくと良いかもしれませんね。

伝統的な嫁入り道具

新生活において必要な生活用品全般を嫁入り道具と呼んでいましたが、そのなかで伝統として多くの花嫁が持参していたものもあります。それが、着物、婚礼家具、婚礼布団の3つです。ここでは、伝統的な3つの嫁入り道具について紹介します。

着物

留袖と帯
冠婚葬祭で必要になる着物は、伝統的な嫁入り道具の1つです。「黒留袖」「色留袖」「喪服」「訪問着」などを揃えます。冠婚葬祭時やお宮参り、七五三、お呼ばれの時などに恥をかかないよう、質の良い着物を嫁入り道具として女性側の親が持たせていたようです。近年は着物を着る機会が減ってはいるものの、地域によっては着物を着る習わしがあるところもあるため、用意する人もいます。

婚礼家具

着物が入った桐たんす
桐たんすや鏡台(ドレッサー)に代表される家具を、婚礼家具と呼びます。婚礼たんすとして選ばれることの多い桐たんすに、たくさんの着物をつめて嫁入りする女性が多かったのだそう。現代ではクローゼットのある住宅が増えているため、たんす自体を必要としない家もあります。鏡台(ドレッサー)は正面、左右の三面の大きな鏡に引き出しが付いた台がセットになっている家具で、着物を着る時や化粧の際に使用していました。

婚礼布団

2組の布団
婚礼布団は、一般的な布団よりボリュームや厚みがある、高級感のあるものです。見た目も華やかで見栄えがするので、良い布団を持たせることで女性側の家柄の良さをアピールしていたとも言われています。婚礼布団は新郎新婦のもの以外にも、来客用のものを用意したり、布団と一緒に座布団を用意したりする場合もありました。
現代はベッドで寝ていて布団を必要としない人も多く、また、布団をしまっておける押し入れのようなスペースがない家もあるので、婚礼布団を準備する人は減ってきているようです。

現代の花嫁が選ぶ人気の嫁入り道具

結婚の際に、着物や婚礼布団などの伝統的な嫁入り道具をそろえることは少なくなりましたが、ふたりで新生活をスタートするためには家具や家電など必要なものはたくさんあります。それらの必要な家具家電を、現代の嫁入り道具として持参することもあるでしょう。ここでは現代の花嫁が選ぶ、人気の嫁入り道具について紹介します。

大型家電

冷蔵庫を選ぶ夫婦
現代の嫁入り道具として選ばれることが多いのが、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの大型で生活必需品と言える家電製品です。比較的高価で、あまり買い替えないものに人気が集まっています。将来的に家族が増えることも考えて、冷蔵庫や洗濯機は容量や対応人数の大きめのものを選ぶと良いでしょう。エアコンは、省エネタイプが人気のようです。

家具や寝具

ロータイプのダブルベッド
家具や寝具も、大型のものが嫁入り道具として人気です。例えば、食器棚やダイニングテーブル、ベッド、ソファなど。家具は、新居のイメージやサイズに合ったものを新調することが多いようです。また寝具として婚礼布団は用意しないものの、代わりにベッドを準備する人もいます。客用布団や座布団などは、準備しない人が多いようです。

ジュエリー

パールのジュエリー
冠婚葬祭の時に身に着けられる、上質なジュエリーも嫁入り道具として人気です。華やかなダイヤモンドのジュエリーやパールのジュエリーが定番。ダイヤモンドのジュエリーは、小ぶりの石が付いているものがおすすめです。パールのジュエリーは、ネックレスやピアスなど一式持っていると冠婚葬祭などさまざまなシーンで活躍してくれるため便利です。

ふたりのライフスタイルに合った嫁入り道具を準備しよう

引っ越し中のカップル
現代では必ずしも必要とされなくなった、昔ながらの嫁入り道具。しかし時代が変わっても結婚生活をスタートする際には、さまざまなものが必要になります。ふたりのライフスタイルや価値観に合った現代ならではの嫁入り道具を準備して、快適な新生活をスタートしてみてはいかがでしょうか。

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