自分たちらしい結婚式ができる「カジュアルウェディング」
カジュアルウェディングは、その名の通りカジュアルな結婚式で、一般的な結婚式や披露宴ほどフォーマルではなく、二次会よりもくだけすぎていない結婚式スタイルのこと。明確な定義はありませんが、一般的な結婚式よりも自由度が高く、自分たちらしい結婚式が叶います。披露宴と二次会の中間のようなイメージであるため、「1.5次会」と呼ばれることも。スタイルやプログラムなど形式や風習などにとらわれず、自分たちらしい結婚式をしたいカップルに向いています。
カジュアルウェディングのメリット・デメリット
一般的な結婚式と比較して、カジュアルウェディングには予算が把握しやすかったり、アットホームな雰囲気でウェディングパーティーを楽しめたりするメリットがあります。ただし、年配のゲストに受け入れられないかもしれないという懸念点も。カジュアルウェディングのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット①会費制にすれば予算の目安が立てやすい
カジュアルウェディングは一般的な結婚式のようにご祝儀制の場合もありますが、会費制を選ぶカップルが多いようです。会費制にして招待人数を決めれば、入ってくる金額が把握できるため予算を立てやすいメリットがあります。会費制の場合、引き出物を用意しないことも。ゲスト側も会費がはっきりしているため、ご祝儀のようにいくら包めば良いのか迷うことなく気楽に参列できるでしょう。
メリット②アットホームな雰囲気のパーティーにできる
カジュアルウェディングはパーティーのスタイルが自由で、アットホームな雰囲気を作りやすいのも魅力。ビュッフェスタイルを取り入れれば、新郎新婦もゲストも自由に動けて交流しやすいですよ。ゲストと距離が近く、ホームパーティーのような雰囲気も作れます。
メリット③自分たちらしい結婚式ができる
カジュアルウェディングは一般的な流れの決まった結婚式や披露宴より自由度が高く、スタイルや演出、テーマも好きに決められます。新郎新婦のやりたいことを取り入れられるため、1からふたりで結婚式を作れる楽しさがあります。
デメリット①年配者のゲストに理解を得られない可能性がある
カジュアルウェディングは、まだまだ定番とは言えないスタイルの結婚式です。年配者のゲストのなかには、結婚式はフォーマルなものというイメージが強く、カジュアルウェディングというスタイルが理解されないこともあるかもしれません。
年配のゲストを招く場合は、あらかじめ内容をしっかり説明したり、親や親戚と相談したりしたほうが良いでしょう。立食ではなく着席スタイルにするなどの、配慮も必要です。
デメリット②準備に手間と時間がかかることがある
自由度の高いカジュアルウェディングは、自分たちで作り上げる部分が大きいため、準備に手間と時間が必要です。ふたりらしさにこだわればこだわるほど、一般的な結婚式より負担は大きくなりがち。ただし大変な分、達成感も大きいはずです。あまり手間と時間をかけたくないのであれば、カジュアルウェディングに慣れているプランナーさんのいる会場を選ぶと良いでしょう。
カジュアルウェディングにぴったりの会場
カジュアルウェディングの会場としてどこを選ぶかによっても、パーティーの雰囲気は変わります。カジュアルウェディングにおすすめの会場を紹介します。
レストランやカフェ
ゲストにリラックスして過ごしてほしいなら、カフェやレストランがおすすめです。落ち着いた雰囲気のあるレストランであれば、おいしい料理とお酒できちんとおもてなしできます。友人中心でカジュアル度高めのパーティーにしたいなら、カフェやダイニングバーが向いています。
ゲストハウス
貸切の会場でウェディングパーティーをしたいなら、ゲストハウスという選択肢があります。まるで海外ウェディングのようなプライベート感のあるパーティーになるでしょう。アットホームな雰囲気ながら、きちんと感もある点が魅力。結婚式のための施設なので、チャペルや音響など設備が整っているのもおすすめの理由です。おしゃれなガーデンパーティーができるゲストハウスも人気がありますよ。
ホテル
アットホームな雰囲気は大切にしつつ、ゲストへのおもてなしもしっかり行いたいならホテルが良いでしょう。カジュアルウェディング専用のプランを設けているホテルもあります。ウェディングの対応には慣れているため、サービスの質が高い点が魅力です。また交通アクセスが良い立地であったり、送迎サービスが整っていることが多かったり、ゲストが足を運びやすいのもポイントです。
カジュアルウェディングの3つのパーティースタイル
一般的な結婚式の場合、ゲストは決められた席に着き、コース料理が配膳される着席コーススタイルが主流です。カジュアルウェディングになると、これに立食と着席のビュッフェスタイルが加わります。それぞれの特徴や会費の相場について解説します。
1.立食ビュッフェスタイル
立食ビュッフェスタイルは、カジュアルウェディングの定番です。3つのなかで最もカジュアルなパーティースタイルで、ゲストが自由に会場内で動けるため、他のゲストや新郎新婦とコミュニケーションをとりやすい点が魅力。会場の空間を、広々と使えます。年配のゲストや疲れた人が座れるよう、椅子を用意しておくと良いでしょう。会費は8,000~10,000円が相場です。
2.着席ビュッフェスタイル
ゲストひとりひとりに席を準備して、ビュッフェを提供するスタイルもあります。年配のゲストや子どもがいる場合におすすめです。自由に好きな席に座ってもらうスタイルでも良いですが、あらかじめ決めておいた方がゲストも迷わないかもしれません。会費制の場合とご祝儀制の場合があり、会費制の場合の相場は15,000円程度です。
3.着席コーススタイル
着席コーススタイルにすれば、カジュアルウェディングであっても一般的な結婚式に近いイメージでおもてなしできます。食事はビュッフェスタイルではなくひとりひとりにサーブされるため、ゲストの満足度が高いでしょう。ゲストに年配者や親族が多い場合などに向いています。会費は2万円が相場で、ご祝儀制をとる場合もあります。
カジュアルウェディングの服装は?
一般的な結婚式では新郎はタキシード、新婦はドレスを着用します。ゲストもそれに合わせて、フォーマルな服装で参列するのがマナーとされています。しかしカジュアルウェディングなら、服装も結婚式に合わせてカジュアルにしても構いません。カジュアルウェディングならではの服装を楽しんでみましょう。
新郎新婦の服装
新郎新婦は、カジュアルウェディングらしく、カジュアルな服装を選ぶのがおすすめです。タキシードやドレスにスニーカーを合わせるのも素敵です。ドレスも華やかなものより、シンプルでスレンダーなスタイルのものが雰囲気に合いやすいです。新郎はフォーマルな形のタキシードでも、リネンやデニム素材など遊びのあるカジュアルタキシードがおしゃれに見えます。ふたりで雰囲気を合わせたコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ゲストの服装
カジュアルウェディングでは、ゲストもカジュアルな服装で構いません。招待状には平服で良い旨を記載しておきます。それだけでは悩んでしまうので、テーマカラーを決めるなどドレスコードを指定すると、ゲストも服装を選びやすいでしょう。
カジュアルウェディングの演出や装飾のポイント
カジュアルウェディングでは、演出や装飾も自由。最後にカジュアルウェディングの演出や装飾を決める時のポイントを紹介します。
ゲスト参加型のプログラムを取り入れる
カジュアルウェディングではゲストに余興をしてもらうより、ふれあう時間を重視するカップルが多いようです。演出もゲストが参加できるものを選んでみましょう。ゲストみんなに指印を押してもらって絵が完成するウェディングツリーの演出や、リングリレーが人気です。歓談時間を長めに設けるのも良いかもしれません。
手作りのアイテムでアットホームな雰囲気を演出する
ウェルカムボードや席次表などのペーパーアイテムを手作りするのも、おすすめです。ふたりの経歴を記したプロフィールブックを準備しても良いでしょう。装飾もDIYすると、よりふたりらしい空間を作れます。
カジュアルウェディングでふたりらしい結婚式を叶えよう
今注目のカジュアルウェディングは、場所もスタイルも、服装も自由。形式にこだわらず、自分たちらしい結婚式を挙げたいカップルにぴったりのスタイルです。ゲストをどんな形でもてなしたいか、どんな雰囲気の結婚式にしたいかに合わせて、会場やスタイルを選びましょう。準備は大変な面もありますが、その分、満足のいく結婚式になるはず。カジュアルウェディングで理想の結婚式を叶えてくださいね。