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2020.05.14

「入籍しました」と伝えるのは間違い?結婚・入籍の違いを解説

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結婚の報告を「結婚しました」「入籍しました」などの言葉で聞くことがあります。けれど、よくよく考えると「結婚」と「入籍」の違いとは何なのでしょう。さらに「婚姻」という言葉もあり、ますます混乱してしまうかもしれません。結婚までのステップをスムーズに進めるためには、それぞれの言葉の違いをしっかりつかんでおくことが大切です。ここでは、「結婚」や「入籍」の一般的なイメージと厳密な意味の違いや、婚姻届を出すときの流れ、結婚報告のタイミングなどについても解説します。

「結婚」「入籍」「婚姻」「婚約」の意味の違い

結婚に関する書類を書く手と二つの指輪

結婚に関する書類を書く手と二つの指輪

「結婚」に近い意味を持つ言葉として、「入籍」のほかにも「婚姻」「婚約」などがあります。まずは、それぞれの言葉の意味の違いを正確に押さえておきましょう。

結婚とは

結婚とは、夫婦になることを意味します。ここでのポイントは、婚姻届を提出しない結婚のスタイルもあるということ。

近年、夫婦のあり方は多様化しています。後に解説する「婚姻(婚姻届を提出して、法律上夫婦と認められること)」としての「結婚」のほかにも、婚姻届を出さない「事実婚」として社会的に夫婦と認められ、共同生活を営む夫婦もまた、「結婚している」と認められます。

入籍とは

本来、入籍というのはあらかじめ存在する戸籍に入ることを意味します。一方、婚姻における戸籍の手続きでは、それまで双方が入っていた親の戸籍を抜け(除籍する)て、新しく夫婦ふたりの戸籍が作られます。そのため、本来の意味においては「入籍=結婚」ではないため、婚姻届を出して「入籍しました」と言うのは戸籍法上では間違いになります。

当たり前のように使われている「入籍しました」という結婚報告は、実は正しい表現ではないというのは驚きですね。

ただし、例外として「入籍=結婚」になるケースも。離婚経験がある人や、すでに親の戸籍から抜けている人と婚姻関係を結ぶ場合は、すでにその人が筆頭の戸籍が存在するため、新たに戸籍を作るのではなく、配偶者が戸籍に入ることがあります。

婚姻とは

さきほどご説明したとおり、一般的に夫婦になることを「結婚」といいますが、民法上での結婚は「婚姻」と呼ばれており、役所に出す書類にも「結婚届」ではなく「婚姻届」という名がついています。民法の上での婚姻(=結婚)とは、役所に婚姻届を提出し、1組の夫婦として承認されることを意味します。

なお、日本では明治時代に施行された民法により夫婦で同じ性を共有するということが100年以上続いてきましたが、家族形態やライフスタイル、国民の意識の変化を考慮し、選択的夫婦別氏制度の導入の検討を進める「第4次男女共同参画基本計画」が平成27年12月に閣議決定されています。

婚約とは

結婚の前段階の話になりますが、この機会に婚約の正しい意味も押さえておきましょう。

婚約とは、将来を誓った男女が結婚の約束をすることです。結婚(婚姻)とは異なり、役所に書類を提出するなどの手続きはなく、口約束でも成立します。婚約している状態を周りに知らせる目的や、婚約の証として両家で結納を行ったり、婚約指輪を交換したりします。

従来、婚約指輪は男性から女性へ贈るものとされていましたが、最近では男性も指輪をファッションで楽しむようになったため、女性から男性にも婚約指輪を送るケースも増えつつあるようです。

なぜ結婚=入籍と言われるようになったのか

このように、結婚と入籍は本来、違う意味を持つ言葉です。それなのに、なぜ結婚することを「入籍する」と言うようになったのでしょう。その理由は諸説あるものの、昔の家父長制度の名残とも言われています。

その理由は諸説あるものの、昔の家父長制度の名残で、女性は結婚すると男性の家(戸籍)に入ることが一般的だったためとも言われています。また、芸能人の結婚報告でも「この度、〇〇さんと入籍いたしました」という言い回しがよく使われるようになったため、一般にも結婚=入籍というイメージが浸透したことも理由のひとつでしょう。

婚姻届を出すときの流れ

手でハートの形を作るカップル

手でハートの形を作るカップル

婚姻届を提出するには、夫婦ふたりの戸籍謄本や証人の署名など、準備に時間や手間がかかるものが必要となります。スムーズに婚姻届を提出できるよう、準備方法や必要書類などをチェックしておきましょう。

ふたりにとって記念となる日を選んで

ひとつめのポイントは、婚姻届を出す日をいつにするか決めること。婚姻届を提出した日を結婚記念日とするカップルも多いため、ふたりにとって記念すべき日を選んで提出しましょう。たとえば、お付き合いを始めた日やプロポーズの日、どちらかの誕生日や記念日など、覚えやすい日にするのがおすすめです。

婚姻届を準備する

婚姻届は、役所の窓口で「婚姻届をください」と言えば、すぐに受け取ることができます。記載事項は全国共通であるため、どこの自治体の役所のものでもOKです。また、最近では、結婚情報誌の付録としてオリジナルの婚姻届がついていたり、パソコンでダウンロードして使える「ご当地婚姻届」などがあったりと、デザイン性の高い婚姻届も豊富にあります。ふたりで相談しながら、お気に入りのデザインの婚姻届を探してみるのも楽しいかもしれませんね。

婚姻届の提出に必要なもの

・婚姻届
役所に取りに行く場合は、念のため予備とあわせて2枚もらっておくと安心です。

・本人確認書類
運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどを準備します。書類の種類によっては、2点以上の提示が必要となるものがありますので、事前に確認しておきましょう。

・ペン
こすって消えるタイプのペンや鉛筆は使えません。必ずボールペンや万年筆を準備しましょう。

・ふたりの戸籍謄本
本籍地と異なる役所に婚姻届を提出する場合は戸籍謄本の提出が必須となります。スケジュールに余裕を持って本籍地の役所へ申請し、取り寄せておきましょう。

・印鑑
夫婦ふたりの印鑑が必要です。女性は旧姓の印鑑を持参しましょう。なお、スタンプ印やゴム印は不可となるので注意してください。

・証人(2名)
証人2名の署名と捺印が必要です。20歳以上の方なら誰でもかまいませんので、親や仲人、友人など、身近な人にお願いしましょう。

結婚報告をすべき相手や伝える内容について

結婚式の招待状

結婚式の招待状

「いつ」「誰に」結婚報告をすればよいかというのも、意外と迷ってしまうものです。上司や親族など、相手ごとの伝え方のポイントを解説します。

「結婚しました」「入籍しました」どちらがよい?

先にご紹介した通り、婚姻届を出して結婚することを、入籍というのは厳密には正しくありません。ただ、一般的には「結婚=入籍」で意味が通じるため、ご自身が言いやすい伝え方でOKです。

上司や勤務先へはなるべく早めに報告する

結婚にともない、勤務先では福利厚生や公的な書類の手続きなどが発生します。ですから、結婚が決まったタイミングで、なるべく早めに報告するのが望ましいでしょう。なお、直属の上司、(上司の指示があれば)上長、先輩、同僚、後輩の順に伝えるのが一般的です。

伝え方のポイントとしては、上司に直接「少しお時間頂けますか?」と切り出し、「この度結婚することになりまして…」と伝えればOK。女性の場合、上司は結婚後の勤務継続や異動などについての点も把握しておかなければならないため、そのあたりも自分から希望を伝えましょう。

親族への結婚報告は両親と相談して

個人的に親しくしている相手がいれば直接報告してもかまいませんが、親族への結婚報告は両親が行うのが一般的です。近いうちに親戚に会う機会があれば直接伝えるのがベストですが、遠方の方であれば電話などの報告でよいでしょう。

結婚式に招待したい人への報告は早めに

特に親しい友人の場合、プロポーズを受けた段階で報告することもありますが、結婚式の日取りが決まった後に、招待を兼ねて結婚報告する人も多いようです。結婚式に招待したい相手には、予定を空けておいてもらうためにも式の数ヶ月前には報告しておきましょう。とても大切な報告ですから、SNSやメールで済ませるのではなく、できる限り直接会って報告するのがベストです。

結婚と入籍の違いを知り、スムーズに準備を進めていきましょう

手をつなぐカップル

手をつなぐカップル

厳密には「結婚しました」が正しい結婚報告の表現ですが、「入籍しました」のほうが言いやすいと感じるなら、そちらで伝えてもOK。結婚、入籍、婚姻、婚約の違いや、婚姻届の出し方、結婚報告の仕方など、ここでご紹介した内容をぜひ彼にも教えてあげてください。ふたりで知識を深め、スムーズに結婚までの準備を進めていきましょう。

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