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コラム

2021.02.25

ホームウエディングとは

窓辺に座る女性
ホームウエディングは、「おうち結婚式」ともいわれます。どのようなものなのか、概要を見ていきましょう。

式場へ行かない結婚式

ホームウエディングの会場は、ホテルや式場ではなく自宅です。一見すると斬新なスタイルですが、かつて日本では「家婚式」「祝言」とよばれるホームウエディングが行われていたのです。

結婚式が「家と家のもの」という概念が強かった時代、結婚式を家で行うことはごく当たり前のことでした。今あるホームウエディングは、日本古来の結婚式のスタイルのひとつと言えるかもしれません。

コロナ時代のニューノーマルなウエディングスタイル

「少人数」「自宅型」のホームウエディングは、密を避けるべき今の時代にマッチしたウエディングスタイルです。多くのゲストを呼んで華やかに行われる結婚式とは異なる価値観ですが、最近はこのスタイルに共感するカップルも少なくはありません。

新型コロナウィルスの蔓延により、現在、人が多く集まるイベントは忌避される傾向にあります。この時代に結婚式を挙げるカップルにとって、ホームウエディングは有力な選択肢のひとつなのです。

ホームウエディングのメリット・デメリット

祖母と顔を寄せ合う女性
ホームウエディングを検討している人は、良い点・注意すべき点をそれぞれ知っておきましょう。ここでは、ホームウエディングのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット①費用を調整しやすい

ホームウエディングは、お金をかけたいところ・省きたいところを調整しやすいのがメリットです。

まず、ホームウエディングなら式場代がかりません。加えて写真撮影も、ゲストや知り合いに頼めばコストカットできるでしょう。浮いた費用を食事やドレスに充てたり、ふたりの今後のために貯金したりできます。

また、形式にとらわれないホームウエディングなら、ご祝儀をどうするかも新郎・新婦次第です。特に決まった形式はありませんが、ホームウエディングでは招く側も招かれた側も負担が少ない「会員制」を選択する人が多いようです。

メリット②式の自由度が高い

自宅での結婚式ですから、ホームウエディングには時間制限や制約がありません。

加えて、「ゲストをどうおもてなしするか」「立食形式にするか、着席型か」などもすべて自分達で決められます。ふたりのこだわりを結婚式に詰め込みやすいのは大きなメリット。ホームウエディングのなら、理想の結婚式を実現させやすくなるでしょう。

メリット③アットホームな雰囲気になる

自由度の高いホームウエディングは、名前の通り「ホーム」のような温かさがあります。結婚式とはいえ形式ばらないスタイルなので、新郎・新婦も緊張しません。ゲストとの距離も近く、招待する側もされた側ものんびり寛げるのが魅力です。

また、自宅なら乳幼児がぐずっても気になりません。一方、体調が心配な高齢者は、横になったり座ったりと楽な姿勢で過ごしてもらえます。通常の結婚式には参加しにくいと感じている人も、ホームウエディングなら気軽に参加しやすいのではないでしょうか。

デメリット①招待する側の負担が大きくなりがち

ホームウエディングでは、飾り付けからドレス・料理の手配などをすべて新郎・新婦で行わねばなりません。新郎・新婦には膨大な手間や時間がかかり、かなり大変です。

ホームウエディングの負担を減らすなら、ほかの人の手を借りることを検討しましょう。友人や家族はもちろんですが、ホームウエディング専門業者もおすすめです。コストはかかりますが、プロの知識と経験で、すてきな結婚式を提案してくれます。

デメリット②セレモニー感が薄くなりやすい

自宅を結婚式会場にすると、リラックスし過ぎてしまうことがあります。良い意味の緊張感がなくなり、「結婚式」というスペシャル感を感じにくくなってしまうかもしれません。特にお酒を提供している場合、「家飲み」になる恐れがあります。

ホームウエディングのセレモニー感を高めるには、非日常感を出すことが大切です。あえて通常の式のようにタイムスケジュールを組んだり司会を立てたりするのがおすすめです。

心に残るホームウエディングのために。パーティーアイディア集

ケーキが乗ったテーブル
会場が自宅だからこそ、こだわりたいポイントはさまざまあります。ホームウエディングを心に残るものにするために、実践したいパーティーアイディアを見ていきましょう。    

家だからこそ料理やドレスにこだわる

ホームウエディングに出す料理や花嫁が着るウエディングドレスの手配は、専門業者にお願いしましょう。例えば、ケータリングサービスを使って料理を用意する、ドレス宅配サービスを利用する方法があります。

また、料理やドレスをすべてお任せしたい場合は、ホームウエディングの専門業者やフリーランスのウエディングプランナーを頼りましょう。料理からドレスまで、トータルコーディネートをしてくれますよ。

DIYでゲストをおもてなし

ホームウエディングならではの手作り感を出すなら、DIYでおもてなしするのがおすすめです。例えば、ペーパーアイテムやプチギフトを手作りするだけでも、アットホーム感がぐっと高まります。

近年は、ペーパーアイテム用のキットやテンプレートが充実しています。こちらを使うと、見栄えの良いペーパーアイテムが簡単に作れます。一方ギフトは、1度にたくさん焼けるクッキーなどはいかがでしょうか。アイシングを乗せれば、結婚式にふさわしい華やかなギフトになりますよ。

テーマを決めて室内をコーディネートする

部屋を飾りつける時は、結婚式のテーマを決めましょう。色や雰囲気などを決めてコーディネートを始めれば、統一感のあるおしゃれな会場になります。コーディネートアイディアとしては、ドライフラワーやガーランド、バルーン、ポンポンなどを活用するのがおすすめです。

また、生花をたくさん飾るとよりフレッシュで華やか。晴れの日にふさわしい雰囲気になりますよ。

ゲストに持ち寄りをお願いしてみる

通常のパーティーのように、ゲストに持ち寄りをお願いしてみるのもおすすめです。ゲスト参加型のウエディングは、アットホーム感満載。部屋の一角に持ち寄りコーナーを作って、自由につまんでもらいましょう。

リクエストするなら、カップケーキやクッキーなどがかわいく華やかで良いですね。ただしこのご時世、持ち寄りに抵抗のあるゲストもいるかもしれません。事前にゲストの意向を確認して、了承を得た上で検討することをおすすめします。

実際の結婚式と同じ流れで進行してみる

実際の結婚式のように、プログラムを作成してみましょう。例えば、次のような流れはいかがでしょうか。

1. 誓いの言葉
2. 指輪の交換
3. 誓いのキス→乾杯
4. ケーキ入刀&ファーストバイト
5. 撮影タイム

一通り終われば、結婚式らしい雰囲気が漂います。また、式の様子を配信すれば、参加できなかったゲストにも楽しんでもらえます。

ホームウエディングにふたりの思いを詰め込もう

家族と並んで微笑むカップル
ふたりの思いを形にしやすいホームウエディング。ゲストとの距離も近く、誰もが心から楽しめる式となります。ただし、通常の結婚式のように「式場にすべてお任せ」というわけにはいきません。新郎・新婦が力を協力して計画を進めていきましょう。特別な飾り付けをしたり料理を頼んだりすれば、お家もすてきなパーティー会場になります。大好きなゲスト達と楽しい時間を過ごしてくださいね。    

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