意外と多い?余興なしの結婚式。ゲストと一緒に楽しめる演出・アイデア7選
ゲストにゆっくり結婚式を楽しんでほしい、おもてなしをしたいと考える人が増えたことで、余興なしの結婚式を選ぶカップルが増えているそう。余興なしの結婚式を検討するなら、知っておきたいメリット・デメリットや成功させるポイントを紹介します。余興の代わりに取り入れたい、おすすめの演出やアイデアもチェックしてくださいね。
余興なしの結婚式ってアリ?
ゲストによる余興は結婚式の定番であるとはいえ、近年は、余興なしの結婚式もアリと考える人が増えてきています。ハナユメが2022年に行ったアンケート結果によると、結婚式でゲストによる余興を実施したカップルは約26%。感染症予防の側面もありますが、コロナ禍前も余興実施率は約50%であったため、余興を行わないカップルは実は多く、さらに増加している傾向です。
その理由は、落ち着いた雰囲気の式にしたいから、ゲストに負担をかけたくないからなど、さまざま。ふたりらしい結婚式にしたいなら、余興なしにするのも全く問題ありません。
余興なしの結婚式のメリット・デメリット
余興なしの結婚式をすると決めた場合、ゲストにも新郎新婦にもさまざまなメリットがあります。その反面、気を付けておきたいデメリットも。余興なしの結婚式におけるメリットとデメリットを確認しましょう。
【メリット】ゲストの負担が少ない
余興なしにする最大のメリットは、ゲストの負担を減らせることです。余興を担当するゲストは、本番に向けて準備や練習を重ねる必要があります。当日もリハーサルのため、他のゲストより早く会場入りするのが通例です。緊張と準備で食事をゆっくり食べられないなど、ゲストにとっては負担になってしまう場合も。余興なしの結婚式なら、これらのゲストの負担はなく、ゆっくり食事や歓談を楽しんでもらえるでしょう。
【メリット】新郎新婦とゲストがコミュニケーションをとりやすい
余興なしの結婚式にすると、その時間を新郎新婦とゲストがコミュニケーションをとる時間に使えます。余興ありの結婚式は、進行スケジュールが意外とタイトなことが多いです。新郎新婦は何かと慌ただしく、あまりゲストと交流できないことも少なくありません。余興なしにすれば時間に余裕ができ、ゲストと歓談したり、ゆっくり食事を楽しめたりするメリットがあります。
【メリット】披露宴の時間延長を回避しやすい
結婚式の余興をなしにすると、プログラムの進行を把握しやすく、時間延長の不安が軽減されます。余興は目安時間を伝えてお願いしますが、実際には時間オーバーしてしまうことも多々あります。二次会の予定があったり、遠方からきているゲストが多かったりする場合は、時間オーバーするとその後に差し支えてしまうことも。また、会場の延長料金が発生することもあるでしょう。余興なしにすれば、進行に余裕ができる点がメリットです。
【デメリット】間延びした印象を与えやすい
余興なしにすると、結婚式が間延びした印象になりがちな点はデメリットと言えます。余興は結婚式が盛り上がるタイミングでもあるからです。余興なしだと落ち着いた雰囲気が続き、盛り上がりに欠けると感じるかもしれません。加えて、余興があるのが当たり前と思うゲストには物足りなさを感じさせる可能性があります。ゲストが打ち解けやすくなる演出や雰囲気作り、新郎新婦とゲストがふれあえる時間を設けるなど工夫すると良いでしょう。
余興なしの結婚式を成功させるポイント
余興なしにすれば、落ち着いた雰囲気でゆっくり結婚式を進行できますが、結婚式感や盛り上がりに欠けると感じる人もいるかもしれません。余興なしでも、ゲストが楽しめて心に残る結婚式にするために押さえておきたいポイントを紹介します。
ウェルカムスピーチで新郎新婦の想いをしっかり伝える
余興なしの結婚式に違和感を覚えそうなゲストがいる場合は、ウェルカムスピーチでその意図をしっかり伝えるのがおすすめです。ウェルカムスピーチでは、参列へのお礼と結婚の報告、これまでの感謝の気持ちとともに、今日を楽しんでほしい旨やこの結婚式に込めた想いを伝えるのが一般的です。この時に、これまでお世話になったみんなへ感謝の気持ちを込めて精一杯おもてなししたいため、余興なしにしたと伝えると良いでしょう。
ゲスト参加型の演出を取り入れる
余興の代わりにおすすめなのが、ゲスト参加型の演出。長時間に及ぶ結婚式で笑ったり感動したりすれば、ゲストの感情に抑揚が出て間延びした印象を与えにくくなります。ゲストに負担が少ない演出を取り入れてみてはいかがでしょうか。
余興なしの結婚式の演出・アイデア7選
余興なしの結婚式は、演出を取り入れることでゲストと一緒に盛り上がりやすくなります。余興なしの結婚式におすすめの演出・アイデア7選を紹介します。
1.テーブルラウンド
定番の演出の1つである、テーブルラウンド。新郎新婦がゲストのテーブルを回る演出です。一緒に写真を撮ったり、歓談したりと、ゲスト一人一人とゆっくり話す時間をとれますが、ゲストと一緒に盛り上がれるアイデアを取り入れるとより盛り上がれます。
例えば、新郎新婦が持つ瓶にゲストが果物を入れ、最後にふたりでお酒を注いで果実酒を完成させる、果実酒作りの演出。後日自宅に招いて出来上がった果実酒を一緒に飲むのも素敵ですね。その他、ゲストにあらかじめチップを配っておき新郎新婦あてのメッセージを書いてもらい、ラウンドのときに回収する、メッセージチップなどが人気です。
2.サンクスバイト・ラストバイト
ウェディングケーキの演出で新郎新婦が互いにケーキを食べさせるファーストバイトも、ゲスト参加型にすれば会場全体で盛り上がれます。新郎新婦がそれぞれお世話になった方を指名して、ケーキを食べさせてあげるサンクスバイトには、これまでの感謝の気持ちを伝え、幸せをおすそわけする意味があります。
お互いの親からケーキを食べさせてもらう演出はラストバイトと呼ばれ、親から子への食べ収めの意味を持ちます。親に、これまで食べさせてくれたことへの感謝の気持ちを伝えてみても良いかもしれません。
3.ゲスト紹介ムービー
ゲストの数があまり多くないなら、ゲストを紹介するムービーを制作するのもおすすめです。サプライズで制作し、新郎新婦からゲストへムービーのなかでメッセージを添えると喜ばれるでしょう。ゲストと新郎新婦との関係やエピソードを紹介すれば、ゲスト同士が仲良くなるきっかけになるかもしれません。
4.ドレスの色当てクイズ
お色直しをするなら、再入場時のドレスの色当てクイズも人気の演出です。受付の時に投票してもらうと、スムーズに進行できます。3~4色のペンライトを用意して予想した色のペンライトを受付時に取ってもらい、再入場の際にペンライトを光らせる演出も華やかで素敵です。
5.サンドセレモニー
世界に1つだけのサンドアートを新郎新婦とゲストが一体となって完成させる、サンドセレモニー。受付時にゲストに好きな砂をフレームに入れてもらい、披露宴で新郎新婦が砂を入れて仕上げます。砂は混ざると二度と分けられないことから、ふたりはこれからずっと家族として生きていくというロマンティックな意味が込められている演出です。
6.デザートビュッフェ
コース料理の最後は、デザートビュッフェがおすすめ。ケーキを取りに行く際に席を立つので、ゲスト同士が交流しやすくなります。ビュッフェコーナーにフォトプロップスを置いて、フォトブースにしても良いでしょう。新郎新婦もビュッフェコーナーに移動すれば、ゲストと会話を楽しめます。新郎新婦がゲストにケーキをサーブしてあげるのも良いですね。
7.花嫁の手紙
感動の演出の定番といえば、花嫁の手紙でしょう。新婦から今までお世話になった家族への感謝の気持ちを伝えるものです。最近は新婦だけでなく、新郎の手紙もあります。花嫁の手紙はゲストにも感動を与える演出。楽しい演出ばかりでなく感動の演出を取り入れると、雰囲気にメリハリがつくのでおすすめです。
結婚式は余興なしでも盛り上がれる
余興なしの結婚式には、ゲストをしっかりおもてなしできる、交流する時間がたっぷりとれるなどメリットがたくさん。気になる場の盛り上がりも、ゲスト参加型の演出を取り入れれば心配ありません。ふたりらしい演出を取り入れて、楽しい結婚式をゲストとともに作り上げてくださいね。